#第1日目|幸手−岩槻 平成17年(2005)6月25日(土)天気:晴れ(暑い)
日光御成道 序章
【東武鉄道幸手駅】 |
今日から日光御成道を歩くのだ。この街道は、東京大学前の本郷追分にて中山道と分かれた後、川口・鳩ヶ谷・大門・岩槻を経て幸手宿で日光街道と合流する、歴代徳川将軍の日光社参のために作られたもの。これを、幸手宿から江戸に向かって、3回くらいで踏破しようと思っている。
朝から意外に混んでいる電車を乗り継いで幸手駅に到着したのは10:02。つい先週も来ているので、もう他人の街という感じがしないぞ。というわけで、まずは、ここから日光街道との追分に向かって足慣らし。
本格的な日光御成道出立!
【日光街道との追分(右が御成道)】 |
追分前にあるお店(ベルク)で飲料を調達し、さっそく出発!(10:25)
ちなみに、ベルク内にあるベーカリー(店名失念)のパンは、なかなか美味でした。
日光街道歩きの時の追分の様子(H17(2005)03.19)
琵琶溜井
【琵琶溜井案内板と庚申塔】 |
歩き始めてほどなく、右手に琵琶溜井の案内板と庚申塔。
ここに、かつて琵琶形のダムと水門があったようだが、現在も立派な水門があり、周辺は公園として綺麗に整備されている。が、立ち入り禁止。なんでやねーん。
御成道道しるべ
【御成道道しるべ】 |
幸手市から杉戸町へ
【幸手市から杉戸町へ】 |
道は、幸手市から杉戸町へ。
往時を偲ばせる松
しばらくゆくと、前方に松が見えてきた。かつて、街道の両脇には、松をはじめとして杉や榎などが植わった並木が続いており、昭和30年頃までは松並木が残っていたそうだが、道路拡幅などによって、ついに下の写真のように2本の松を残すのみになってしまった。しかし、たった2本の松を見ただけで心が癒されるのだから、松並木の下なら、歩いていて気持ちよかっただろうな〜。
八幡神社で小休止
【八幡神社】 |
ようやく発見・・・下高野一里塚
さっきから一里塚を探していた。手持ち資料によれば、八幡神社付近に現役の一里塚があると書いてあるのに、その記載場所を過ぎても全く見あたらない。どこかで見逃してしまったか・・・と諦めかけた時、コンビニの向こうに大木を発見。もしやと近づいてみると、探していた下高野一里塚だ!八幡神社から750mも来てるよ・・・。
しかし、無事発見できたはいいが、それほど感動せず・・・(実は、5月に歩いた中山道歩きで散々現役一里塚と出会っていたのでマヒしてます)。
ここでまたもや小休止して出発!今日はホントに暑いので、マメな休憩と水分補給を自分に課すことにしているのだ。
古利根川に架かる和戸橋を渡る
一里塚を後にして、炎天下の中、店舗が連なる道をゆく。まだ体力的には大丈夫だが、やはり熱中症が恐い。
しばらくゆくと、杉戸の中心地へ続く分岐点にさしかかる。その付け根に道標(文字は判別できず)。道は、このまま直進して小利根川にかかる和戸橋を渡るのだが、その手前左側に大きな御成道案内板がある。この案内板は、簡易の地図と、街道沿いの見所が紹介されており、なかなか勉強になるぞ。また、右手には小利根川治水碑がある。
和戸浅間神社で休憩
【和戸浅間神社】 |
交差点を横切り、踏切手前に和戸浅間神社。東武鉄道敷設のため、こちらに移されたようだ。昔は、こうした遷座が多々あったのだろうか。
余談だが、東京の某所で、はっきり言って無駄以外何ものでもない大型道路建設が進んでおり、その道路建設予定地に神社がある。この神社も、無駄な公共投資によって、余儀なく移転せざるをえなくなってしまうのか・・。そんなことを考えてしまった。
ここで再び小休止。出発してすでに1時間半が経過しているのに、まだ3kmしか歩いていない。今日は、ペースが遅くなりそうだ。
御成街道店
【良い感じ】 |
さっきから気になっていたのだが、この辺りでは「御成道」ではなく「御成街道」と呼ばれていることが多い。
夏の街道風景
さらに炎天下の中をゆくも、徐々にペースが落ちてくる。ヘロヘロになりながら、右手に鷲宮神社を発見したので立ち寄って水分補給。ほどなくして出発するも、「こんな暑い日に歩きに来なければ良かった」と後悔の念が。
それでも、ここで終えたら負けだ!と、ひたすら歯を食いしばって歩くことに。「この炎天下歩けば、体力がつくぞー」とか、「痩せるぞー」とかポジティブに考えを持っていくことに集中。でも、その前に熱中症で倒れるかも<ダメじゃん
そんな中、この時期ならではの街道沿いの風景で、気を紛らわすことに。緑の田園風景、緑の柿、緑のブドウ、彩り鮮やかな紫陽花等々。
緑のじゅうたんを背景に |
秋を待つ |
もうちょっと |
紫陽花も |
宮代町から白岡町へ
【宮代町から白岡町へ】 |
更新日:平成19年(2007)11月09日
公開日:平成17年(2005)09月05日
トップページ>脇街道>日光御成道を歩く>放浪日記 第一日目:幸手−岩槻
Copyright©2001- Takayoshi Nagano. All Rights Reserved