#第3日目|象潟 平成16年(2004)8月27日(金)天気:晴れ
次なる目的地・象潟に向かって〜車窓風景
再び清川駅から電車に乗り込みます。次なる目的地は、象潟。仕事(現地視察)も兼ねての訪問です。
海を背にして座っていたら、車窓の向こうに田園風景が。そして、その奥には雄大な山が見えてきました。鳥海山です!残念ながら、頂上部分は雲に隠れてしまっていますが、予想以上の雄大さを醸し出した山で、圧倒されてしまいました。
穏やかな海も太陽の光で映えてます〜車窓風景
一転、海側に目を向けてみます。
この日は、天気が良く、風もそれほど強くなく、海はとても穏やかな表情を見せていました。海面には、今日の夕陽の期待させるように、キラキラと太陽の光が映えていました。
そうです。昨日見ることが出来なかった夕陽、今日こそ見ようというわけです。
象潟駅に到着
象潟駅に到着。改札で精算をした後、駅に併設している観光案内所で観光案内マップ等を入手。
町の郷土資料館で、企画展「景勝地「象潟」と地震」を行っているので、開館時間を問うてみたところ、観光案内所のお姉さんは、わざわざ電話して確認してくれました。改札の駅員もそうでしたが、象潟町民は皆親切です。
さて、駅を出ると、駅前にはたくさんの高校生がたむろしていました。みんな電車を待っているのかな?
象潟は、陸の松島
駅から10分ほどのところにある象潟町郷土資料館を見学しました。この郷土資料館の方は、やる気があまり見られませんでした。きっと、観光客があまり来ないのだろうな。
郷土資料館を後にして、町中を散策します。特に、お目当ての島々を見て回ります。
象潟は、宮城の松島と並ぶ景勝地として知られていましたが、文化元年(1804)の象潟地震により土地が隆起し、現在のような陸に島々が浮かぶという景観が生まれました。
写真に写るは、島の一つ「大日堂」です。
田園に浮かぶ島・・それが象潟
全く不思議としか言いようがありません。200年前までは、日本三景の松島と同じく、海に島が浮かんでいたのに、地震によって、陸に浮かぶ島と化してしまったわけですから。まさに、自然の神秘です。
しかし、これらはこれで得難い風景です。
写真に写るは、手前が能因島、左奥が伊勢鉢島。
象潟と鳥海山
少し前から鳥海山にかかっていた雲がなくなり、ついに全貌を見せてくれました。さっそく、前述の能因島、伊勢鉢島を両側に従えた鳥海山をフレームに収めてみました。距離的にはちょっと遠いので、迫力は半減していますが、他では見られない良好な風景です。西日が当たり、黄金色に輝く稲穂もプラス要因。
蚶満寺は芭蕉も訪問しているのだ
その後、西日が傾くのを気にしつつ、蚶満寺を訪問します。蚶満寺は、1200年の歴史を持つ古刹であり、芭蕉も訪問しています。
鼠ヶ関の時にも書きましたが、TOKIOが今も行っているテレビ番組企画「ソーラーカーで日本一周」で立ち寄ったところです。この時も偶々見てみたので、「こんなところあるんだ〜」と他人事のように見ていましたが、まさかこんなに早く自分が来るとは思ってもみませんでした。
さあ、いよいよメインディッシュ、夕陽を見に海へ向かいます。
象潟の夕景
「うわぁー」
思わず言葉がもれてしまうような夕陽に出会いました。待ち続けた甲斐がありました。これほど見事で華麗な夕陽を見たことがありません。しばらくそこに佇んでいましたが、ふと我に返りシャッターを切りました。
感動の夕陽に、やっと出会えた
言葉は必要ありません。というよりも、言葉にできないものがそこには存在していたのです。自然の作り出す力に圧倒されてしまいました。
象潟の夕陽・・・終焉
一旦沈み始めた太陽は、あっという間に海に飲み込まれていきます。地球は動いている、自然は生きている、ということを教えてくれました。
象潟ありがとう。
夏よありがとう・・・終わらない夏に・・・。
更新日:平成20年(2008)09月10日
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