#第4日目|酒田 平成16年(2004)8月28日(土)天気:晴れ
いよいよ最終日〜ホテルの車窓風景
山形県の日本海側を中心に廻ってきた旅も、今日で最終日。1日かけて酒田市を巡りますよ。酒田は、以前書きましたように、10年ほど前に長期滞在しています(20日間くらい)。しかし、当時はほとんど観光をしなかったため、今回めぼしいところはレンタサイクルで廻ってみるつもりです。
窓の外を見てみると、今日も良い天気ですよー。
八雲神社で・・・
ホテルをチェックアウトして、駅の観光案内所でレンタサイクルを借ります(無料)。ロッカーに荷物を預け、身軽な格好で颯爽と走り始めます<カッコイイー
まずは、朝の人が少ない時間に写真の良い被写体となる「山居倉庫」を目指すべくペダルを漕ぎます。その途中、駅からほど近いところに立派な松が植わっている「八雲神社」。思わず森高千里さんの「渡良瀬橋」を口ずさんでいました。「八雲神社」が歌詞の中に出てくるのですよ。場所は違いますが(歌詞の舞台は栃木県足利市)。
山居倉庫
そしてやってきました。第一の目的地・山居倉庫。人の居ない空間をフレームに収めたかったので、朝一番に訪れたのですが、約9時20分で、すでに人混みがっ!!
マジかよー・・と思いつつ、よく写真等で見られる場所に着いてみると、「あれ?誰もいない。」チャーンスとばかりに、数枚撮影。そのうちの1枚が下の写真です。もっと緑潤う夏の空間をイメージしていたのですが、すでにケヤキ並木の葉は色づき、そして落ち始めて、初秋の空間と化していました。
ちなみに、山居倉庫は、明治26年(1893)に酒田米穀取引所の付属倉庫として建てられたのが始まりです。しかも、今も現役です!!
本間家旧本邸
ますます人の増加する山居倉庫を後にして、次に訪れたのは本間家旧本邸。
三代光丘が幕府巡見使一行の本陣宿として明和5年(1768)に新築し、庄内藩・酒井家に献上したもので、その後拝領し本邸として利用していたものです。
のんびり見学しようと思いましたが、団体旅行の通過ポイントとなっているらしく、ガイドと共にドヤドヤとやってきた人々に辟易し、別館へ。こちらは空いていましたが、すぐに先ほどの団体が来るとのことで早々に退散。
開館時間:9:30〜16:30(11〜2月:〜16:00)
料金:大人700円(本間美術館との共通割引券あり)
旧鐙屋(あぶみや)
続いて訪問したのは、上記本間旧本邸にほど近い旧鐙屋。こちらは、廻船問屋で、家屋は国指定史跡となっています。その割には、訪問時には、ご夫婦が二組のみ。おかげでのんびりとできました。
土蔵にあるビデオもゆっくりと鑑賞しました。
開館時間:9:00〜16:30
料金:大人310円
朝食兼昼食
朝食兼昼食も兼ねて、ネットで教えてもらったラーメン屋・満月へ。中途半端な時間に行ったのに、結構な人が。店員にお勧めは何かと問うと「ワンタンメン」とのことで、さっそく注文。お肉がぎっしり詰まったワンタンと、肉厚のチャーシューがグッド!
お腹がふくれたところで、鳥海山を横目に、一気に遠出をします。途中、立派なキャンパスと校舎を持つ東北公益文化大学を横目にペダルをこぎ続けます。
土門拳記念館(酒田市写真展示館)
到着したのは、土門拳記念館。写真家・土門拳は、酒田市生まれです。氏の撮影した全作品7万点全てを市に寄贈し、この記念館にて展示されています。訪問時の主要展示作品は、「古寺巡礼(こじじゅんれい)」。
氏の作品、実はじっくり拝見するのは初めてでした。1枚の二次元の写真なのに、そこから発する迫力、生命力、躍動力、全てが氏の作品にかける意気込みであると感じぜざるを得ませんでした。個人的には、氏の撮影する写真の中でも、観音様のお顔の接写に圧倒されてしまいました。
なお、本記念館の設計は谷口吉生氏。外観を見て、明らかに有名建築家が設計したものだと思い、受付で問うてみたところ教えてくれました。そして、建築を学んでいたことを話すと、普通の人には渡さないだろうと思われる建設概要資料を頂きました。久しぶりに建築の血が騒ぎました。
土門拳記念館(酒田市写真展示館)
開館時間:9:00〜16:30
料金:420円(共通割引券あり)
※館内は、作品の接写をしなければ撮影可能です。
更新日:平成20年(2008)09月10日
トップページ>旅行記>山形日本海旅行2004>第4日目:酒田
Copyright©2001- Takayoshi Nagano. All Rights Reserved