#その5:与那国(比川−西崎) 平成17年(2005)4月8日(金)天気:晴れ
「Dr.コトー診療所」ロケセット
車を走らせて、到着したのは比川(ひがわ)集落。島内に3つある集落の1つです。その集落の、海沿いの一角に、ぼろっちい建物がひっそりと建てられています。フジテレビ系列のテレビドラマ「Dr.コトー診療所」のロケセットです。もっとも、ぼろっちい建物と言ってますが、実際にはドラマのために建てられたので、建物自体は新しいのですが、ドラマの状況に合わせて、わざとぼろっちく作ってあるのです。
・・・と言いつつ、ドラマそのものは、全部見てません・・・。(追記:平成18年(2006)10月〜12月に放映された第二シリーズは全11話中10話見ました!)
日本最西端の地
比川集落を後にして、車を走らせます。ほどなくして到着したのは、西崎(いりざき)。そう、ここは島の最西端地であると同時に、日本最西端の地なのです!それを示すように、「最西端之地」と書かれた石碑も建てられています。そして、ここから見る大海原の先には、台湾があり、条件の良い日はその島影を見ることが出来ます。しかし、時刻は16時近く・・・逆光のため台湾を見ることは叶いませんでした。それでも、この地に来れただけで感動ものでした。
1日の終わり
その後、久部良漁港に立ち寄った後、再び祖納集落に戻ってきました。時刻は17時過ぎ。西の方に目をやると、まだまだ日は高いのですが、ようやく夕暮れが近づいてきた状態で、激動の1日も終盤にさしかかったという気持ちになりました。
本当は、日本最西端の地からの、日本で最も遅く日が沈むところで、夕景を見たかったのですが、仕事で訪れたのでわがままは言えません。でも、この景色を見れただけでも、満足しなければいけませんね。
満天の星空
沖縄の夜は長いのです。初めて出張で沖縄(本当の最北端)を訪れた時、17時過ぎから始まった飲み会が終わったのは、夜中の3時・・・死にました。
この日は、なんとか日付が変わる前に終わりました。その帰り道のこと。ほとんど街灯のない道を、ホテルに向かって歩いていた時、ふと空を見上げてみると空一面満天の星空がっっっっ!!こんなにたくさんの星が瞬く空を見たのは、何年ぶりでしょうか。なんでも、南十字星も見えるとのことですが、確認出来ませんでした。カメラも持っていたので、撮影を試みたのですが、目標が定まらず、シャッターを切ることが出来ませんでした・・・。次への課題が残りましたが、本当に素敵な星空でした。東京では、決して見ることの出来ない空・・・またいつの日か見たいです。
その翌日
翌日。7時起床。今日は、与那国を後にする日です。天気は上々。気分爽快。朝からたっぷりご飯を頂き、ホテルを後にします。空港に向かう前に、ちょっとだけ祖納集落をぐるっと1周してもらいました。
沖縄特有の赤瓦屋根の家屋などを見学しました。写真ではわかりづらいのですが、屋根の中央にシーサーが置いてあります。そんな家屋を見て、いよいよ空港に向かいます。その途中、信号待ちをしました。島の中でも数少ない信号です。島内は、ほとんど車が走っていないため、信号などいらないのではと思うのですが、島を出た後のことを考えて、教育用に設置されているとのことです。
その信号のあるT字路に、石敢當が見られました。石敢當については、こちらへどうぞ。
そして、最後の最後に、最初に訪れたナンタ浜に足を踏み入れました。
24時間も滞在できなかったのに、とても中身の濃い時間を過ごすことが出来ました。市町村合併ではなく、自立の道を選んだ与那国町。島の未来は、決して楽観視出来ませんが、希望の光が見えてくることを祈るばかりです。
さらば与那国・・・・またいつの日か訪れる日まで・・・。
行きと同様にヘリコプターにて、石垣で給油をした後、一気に那覇へ。
更新日:平成20年(2008)08月11日
公開日:平成17年(2005)某月某日
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