#第3日目|最上川下り 平成16年(2004)8月27日(金)天気:晴れ
乗船前
さて、チケットをゲットした後、周辺を散策しようとしましたが、すぐに乗船案内が来て、あたふたと乗船場に向かいます。チケットを購入するときに、名前を書くのですが、乗船案内時に最後まで名前を呼ばれずちょっと焦りました。でも、なんとか大丈夫でした。そのため、一番最後に乗船する形となりました。これが功を奏しました。
いよいよ最上川川下り出発!
なんと運が良かったのは、一番後部だと思っていたら、一番先頭に陣取ることが出来たのです!見てください、この景色を!!
私のすぐ横で、船頭さんが色々話をしているのですが、前方に目をやると、何も遮るものがありません。あまり体験できない空間を体験できそうです。
山あいをぬって舟はゆく
この船下り、思ったより揺れません。たまたまこの日が穏やかな天候だったこともあるかと思いますが、まだまだ最上川の中流部なのに、この水量には驚かされます。
かつて芭蕉もここを船下りしました。そして詠んだ句が
「五月雨をあつめて早し最上川」
日本三大急流の一つですが、そんなそぶりも見せずに、余裕さえ感じられます。雄大の一言に尽きます。
川下り唯一の急流?
途中、川下り唯一の島(中州のことを船頭はこう呼んでいた)に遭遇し、右側を進みます。左側は水深が浅いためだそう。
そして、この右はというと、この川下り唯一と言って良いですが、揺れたところです。揺れたと言ってもたいしたことありません。ただ、写真の水面を見てみても、ちょっと波立っているのがわかるかと思います。
滝を見る
右岸には、いくつもの滝が見られました。写真に写る滝もその一つですが、あいにく名前を失念しました。
そんな細かいこときにしないでいこうよ。
最上川の落ち着いた流れを見ると、そんな風に思ってしまう川下りです<言い訳じゃん
青い空が広く感じられる舟下り
川下りをして感じたことがあります。
「空が広いのです」
もちろん、山の頂き(いただき)でも、海岸でも大きく拡がる空を見ることができます。でも、この川そして舟の上という空間から見る空は、普段見慣れない状態であること、芭蕉も見たということ、そして何よりも水が山がそして空も迫ってくるようなダイナミックな感覚が、ひと味もふた味も違っていると思うのです。
この川下り、急遽前日に決めたものだけど、乗って良かったと心から思ったのでした。
舟の中はこんな感じ
さて、ここで舟の中を見せましょう。最後の方で、隙を見て撮影しました。
ゴザが敷いてあって、みんな乗船時に靴を脱ぎます。決して座り心地は良いと言えませんが、1時間の乗船なのであっという間です。船頭さんが、色々と楽しい話をしてくれるので、これで十分です。
ちなみに、冬はもっとしっかりしたもので、暖房も整っているそうです。さしずめ、東京の屋形船みたいなものですね。
白糸の滝
さあ、船下り最後の見せ場がやってきました。白糸の滝です!どこにでもあるようなネーミングですが。
しかし、かなりの高さから落下しています。もう少し近くから見てみると、受ける印象も違ってくることでしょう。
ちなみに、行きの電車内で、スーツを着たおじさん二人組の一人が「あれが白糸の滝だよ」なんて言っていたので、地元の人には有名な滝なのかもしれません。
約1時間の船旅もこれをもって終了です。とっても楽しかったので、次は色づく秋に来てみたいです。
無人の高屋駅から再び乗車
降船したところから出ている路線バスで、まずは高屋駅まで戻ります。そしてここから電車で隣の駅・清川駅に向かいます。
直接本日最後の目的地に向かおうかとも思ったのですが、やはりなかなか来れる場所ではないということと、ちょうど今が旬の時期だろうということから立ち寄ることにしました。
ほどなくして清川駅に到着。そこから昨日ガイドマップを見た場所に向かって、記憶を頼りに歩きます。
清河神社と清河八郎記念館
約10分後、なんとか到着しました。到着した場所は、清河八郎記念館と、清河神社。
今年(2004年)の大河ドラマは新撰組なので、知っている人は知っていると思いますが、清河八郎は、新撰組結成の間接的なきっかけを作った人物です(という風に私は解釈しています)。
このご時世柄、さぞかし人で賑わっているだろうと思いきや、一人もおらず、記念館の職員らしき人は、庭で草むしりをしていました。それでも、親切にしてくださって、感謝しつつ館内を見学しました。
京都や日野は大賑わいですが、やはり新撰組に入っていない人は恩恵を受けられないようです。
更新日:平成20年(2008)09月10日
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