#第2日目|羽黒山 平成16年(2004)8月26日(木)天気:晴れ
まずはバスで羽黒山麓へ
さあ山形日本海旅行と称した旅も2日目です。今日は、羽黒山へ行きます。ここも、前から行きたいと思っていたところで、ようやく念願かないました(今年は、こんなんばっかりですな)。
朝早い方が涼しいだろうし、人も少なくて羽黒山本来の姿を目に耳に出来て、そして肌で感じることができるだろうと思い、鶴岡駅前7:22発羽黒センター行きのバスで向かうことにしました。ところが、平日の早朝にも関わらず、駅前バス停にはイタリア人カップル1組を含めた10人ほどの先客が!ちょっと驚き。
その後、バスは定刻通りにやってきました。さっそく乗車。鶴岡市街を抜け、田園風景から大鳥居を越えると一転して山中に入り、宿坊の続く通りを抜けたところで終点。約40分で到着。
随神門をくぐっていざスタート!
バスの同乗者たちは、ろくに準備運動もせずにさっさと歩き始めてしまいました。のんびりしていたのは、先ほどのイタリア人カップルとおじさん一人。私は、写真撮影しながらのんびり行こうと思っていたので、これ幸いと、まずは入り口付近を見学することに。
目の前にどーんと威厳を見せつけているのは、随神門。羽黒山への参道は、この門がスタート地点になります。
門近くに建てられていた説明版等を一通り読んだので、さっそく出発!
祓川神橋を越えていよいよ本格的な参道をゆく
門をくぐると、石段が現れます。この石段、いきなり急な下り坂です。継子坂と呼ばれています。さて、苔むしる階段を滑らないように慎重に下り、道なりに右に進むと、目の前に現れるのは、下の写真の光景です。この派手な赤い橋は、祓川に架かる神橋です。パンフレットなどは、この橋を横から写したものがよく使われています。
一気に道を下り、そしてこの橋を渡ると、いよいよ羽黒山へ向かう道が始まるんだ・・そんな気がしました。
爺杉と五重塔
神橋を渡って、緩やかな上り傾斜の石段を歩きます。ほどなくすると、案内板がありました。案内する先には、爺杉という巨木が。国指定天然記念物でもあります。幹の周囲は10m、樹高は48m、樹齢は1,000年を越えるという、まさに神木と呼ぶにふさわしい!
すぐ近くに佇んでいる五重塔と一緒に写真に収めてみました。
五重塔〜重ねた歴史の厚さは奥深し
そして爺杉の目と鼻の先にあるのが、ご存じ五重塔。予想していた以上の厳格な雰囲気は、重ねてきた歴史を醸し出しています。周りに杉の木を従え、何百年も前から、ここで時を重ねてきた五重塔。一説によると、1千年以上前、平将門創建と伝えられています。現在の塔は、約600年前に再建されたものと言われており、600年前でも1400年代・・・まだ室町時代です。・・・一層重みを感じ得ません。
昭和41年国宝に指定されています。
最初の急坂〜一の坂
五重塔を過ぎると、参道は一気に急な登り坂となります。ここから「一の坂」が始まります。かなりのローアングルで撮影していますが、決して大げさではなく、こんな感じに急な階段が続いているのです。
しかしながら、確かに坂自体は急ですが、下ばかり見ずに、周りを見ながら歩くと、色々な発見があります。
最も急坂〜二の坂
一の坂を上りきると、しばらく緩やかな道が続きます。しかし、安心ばかりしてはいられません。ほどなく第二の急坂がやってきます。「二の坂」です。しかも、二の坂は別名がついており「油こぼし」と呼ばれているようです。理由は定かではありませんが、一の坂よりも急な坂を登ることになります。階段の一つ一つの踏み面(幅)も狭いので、あまり焦らずにのんびり登ることをオススメします。ちょっと足を滑らせると、坂道を転がるおにぎりと化してしまいますよ。
二の坂茶屋〜参道の中間点
途中にまったく踊り場のない階段をエッチラオッチラ登ると、左手に「名物 力餅」と書かれた看板とともに、建物が見えてきます。二の坂茶屋です。お店のおばちゃんに「ここが中間点だよー」と言われました。
私的には、途中かなり写真撮影しながらのんびり登ってきていたので、「え?もう中間点?」という感じでした。ここで力餅を食べていこうと思いましたが、まだ時間早しと、やめることにしました。
ちなみに、ここから見える景色はなかなかですよ。
余談ですが、ここでイタリア人カップルを抜かしました。お土産を購入していたようです。
芭蕉三日月塚
茶屋を過ぎ、坂を上りきると、再び緩やかな道を歩きます。
その途中、右手に芭蕉三日月塚。芭蕉句碑は、もっと上に登ったところにあります。
今は、道もきれいに整備されて歩きやすいですが、芭蕉の頃は、もっと難儀だったのだろうな、と思います。そう考えると、芭蕉の隠密説は、かなり真実味を増してくるような気がするのです。
更新日:平成20年(2008)09月10日
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