#第2日目|日野 平成25年(2013)1月12日(土)天気:曇り時々晴れ(寒い)
2日目スタート!
前日は、予定通り歩くことができなかったが、今日は歩きたいものだ。ただ、今日も寒くなりそうなので、無理をせずに行ける所まで行こうと話し合い、ホテルを出発。
余談だが、今回宿泊したホテルは、この地域の中心施設なのか、翌日に迫っていた成人式後のパーティーに使用されるようだ。「このホテルは地域の星なのかもしれない」なんて妻と話をしながらホテルを後にする。
この日野の町は古い建物が残っていそうでよい感じ。いつの日か観光に来れたら、なんて思っていたのだが……。
宿泊した日野のホテル |
非常に大きく立派な家屋も |
ゆるゆる歩いてまずは街道復帰
八坂神社の正月飾りは、全て生の素材! |
ショートカットして街道復帰。畑には霜が降りており、さらに吐く息も白く大変寒い。身をこごめつつ2日目をスタートさせる。
歩き始めてほどなくして、左手に八坂神社。こぢんまりした小さな神社だったが、本殿に飾られた正月飾りを見てビックリ。みかん、干し柿、鯛、昆布など、全て生モノが使用されていたのだ。もしかして、地域によっては一般的なのか?
ただ、みかんが鳥に少し食べられていたのがおかしかった。
道に迷いつつも日野中心へ
右手に常夜灯を見つつ、交差点を左折 |
八坂神社を後に、先をめざす。国道307号バイパスを横断(信号がないので横断の際は要注意!)すると、一面畑が広がっている。
天気や季節によっては気持ちよい空間かもしれないが、真冬のこの時期は吹きっさらしで大変寒い。
急ぎ足で歩きつつ、さらに途中で道がわからなくなり迷いながらも、目印の常夜灯を発見。そして、この常夜灯が建つ道を左に曲がるのだが、右に曲がると今朝出発したホテルに行ける。つまり、昨日はここまで歩く予定だったのだ。距離的にここまで来るのは困難だったろう。昨日の判断に自己満足。
無念の街道終了……
草ぼうぼうの住宅地。御代参街道の案内板はあり |
しかし寒い。途中、なかなか古い建物などがあり、気分も高まってくるはずだが、寒さのためにとてもそんな気分になれない。本来なら、歩いていると体が温まってくるのだが……。
そうこうしているうちに左手に内池郵便局。街道は、ここの交差点で右折するのだが(石碑も建てられている)、妻と相談して今日は思い切って歩きをここで終了することに。無理してもしょうがないのだ。というわけで、そうと決まれば駅に向かおうと、このまままっすぐ道を歩き始めた。(つづく)
→第三日目|日野−五箇荘 へ
(おまけ)日野散策
一度、日野駅へ
日野駅 |
郵便局を後にして先に進むと、左手に和菓子屋さん。入ってみると、美味しそうなものが並んでいるので、いくつかチョイスして購入。
この和菓子屋さんからほどなくして近江鉄道・日野駅に到着。こぢんまりした歴史のありそうな建物だ。と、横に観光案内所があり、いつかの日野観光のためにパンフレットを頂いておこうと思い中に入る。ところが、スタッフの方と色々と話しているうちに、急きょこれから日野観光をしようということに決定。ほどなくしてやってきたバスに乗り、今朝出発したホテル近くの日野の中心地に舞い戻ったのである。
日野町を散策
警察署前バス停で下車。まず向かったのは、今朝もちょっと見た岡本町・南大窪町の町並み。白壁の土蔵や板塀に囲まれた町並みが続いているところで、後述する「日野商人」の本宅を今に残しているのだ。
その後、寒さを少しでも緩和するために近くのスーパーに行ってカイロを何十年ぶりに購入。一部だが体が温まる。そのスーパー近くの札の辻に旧野口写真館がある。昭和8年築のレトロな洋館だ。現在は、憩いの場としてコーヒーなどを提供しているようだ。今回は中に入らなかったが、次回はぜひ入ってみたい。
岡本町・南大窪町の町並み |
各家前に掲げられた屋号 |
近江日野商人館
そして、近江日野商人館へ。ここは近江商人の一つである「日野商人」の旧中山兵右衛門家を活用した資料館で、昭和11(1936)年に建てられた日野商人の本宅の特徴をそのまま今に残す建物だ。
日野商人の行商品や道中具、家訓などを展示している。特に圧巻だったのは、全国に散らばった日野商人の一覧(出店情報)と、各街道沿いにあった日野商人定宿・定休所の資料。思わず妻と分担して全て写真を撮ってしまった(許可をいただいて撮影しました)。
そして、もうひとつ。ここの職員の方が大変熱心だったこと。色々と質問させてもらい、勉強になった。
近江日野資料館を外から撮影 |
入口部分 |
歴史の深さを示す展示物群 |
歴史の深さを示す展示物群 |
日野椀を売っていたことも |
ここの家主が使っていた昔の電話 |
薬の数々 |
定宿・定休所の資料の一部 |
2時間以上ゆっくりと拝見して、施設を後に。
その後、今夜の宿をとっていた近江八幡へ。なんと、ここからバス1本で行けることを知り、明日来る時も楽だな〜と思いつつも、バスに揺られて心地よくなり、ぐっすり眠ってしまい、気づいたら近江八幡駅に着いていたのだった。
更新日:平成25年(2013)04月14日
公開日:平成25年(2013)04月14日
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