#第3〜5日目:中之島その1 平成24年(2012)4月18〜20日
中之島に上陸――中之島港
宝島を出港してから約6時間!ようやく中之島到着です。
中之島(なかのしま)は、トカラ列島最大の面積・人口を誇り、かつては役場があった、中心的存在の島です。今回訪問する島を検討するにあたり、中之島は行きたいなぁと思っていました。トカラ列島最高峰の御岳(別名:トカラ富士)や底なし池と呼ばれる御池、そしてトカラ馬など、楽しみな資源がたくさんありそうだからです。
下船後、振り返ってみると、フェリーとしまのむこうには、さっそく御岳が出迎えてくれました。
トカラ列島最高峰の御岳に登る
港に迎えに来ていただいた女将さんの車で宿へ。用意してもらっていたお昼を食べた後、まずは今日半日どうするかということになり、「今後天気が崩れるから御岳に登るなら今日が良い」という結論。宿の車を借りて(有料)いざ御岳山頂を目指すことに。
狭い九十九折の道をクネクネとのぼり、登山道入り口に車を停めて歩き始めます。入り口には20分で山頂へ……と書かれていましたが、20分じゃ着かなかったような……。結構しんどかったのですが、苦労した甲斐があって、979mの頂上からの眺望はまさに絶景!!
なお、下の写真の通り噴煙があがっています。しかも有毒ガスらしい!!風向きによっては、ガスがこちら側に流れてくる恐れもあるので、安全を求めるならばガスマスク必須です。
御池
御池(おいけ)は、別名底なし沼(池)とも呼ばれます。実際に、底には泥が溜まっていることから、底なし沼(池)と呼ばれているのだとか。池面は、若干さざなみが立っているのできれいに写りませんでしたが、条件次第では逆さ御岳を見ることができるのです。
島のKさんいわく、大ウナギが生息しているらしい!?
東地区温泉
初日は車をお借りしましたが、島内の移動は基本的に徒歩になります。1日歩きまわっているとやはり疲れは蓄積されます。その疲れをとってくれるのが、温泉です。中之島は3か所の温泉があり、このうち東地区・西地区の温泉が24時間利用できます(掃除時間除く)。
今回は、宿の立地の関係で東地区温泉のみに浸かりました。硫黄泉で白濁しています。湯温は高く、水でぬるくしないととても入れませんが、大変気持ち良い温泉でした。
七ツ山海岸
中之島2日目は、雨が降ったり止んだりのあいにくの天気。宿近くにお住まいのMさんの御言葉に甘えて七ツ山海岸へ連れてっていただきました。
漁をするMさんの向こうには口之島が。ダイナミックな景色を堪能できました。
高尾地区にて――トカラ馬
午後もあいにくの天気で降ったり止んだり。トカラ馬に会いに、高尾地区へ。この高尾地区は開拓された盆地となっており、馬が放牧されていたり、まっすぐに道路が続いているなど、一見北海道に似ている景色が広がっています。
トカラ馬は、日本在来馬8種の一つで、以前、開聞山麓自然公園で会っていますが、本拠地・トカラで会うのは初めてです。他の在来馬たちと同じく体格はポニー程度と小さく、おとなしくて可愛らしいのです。Sさんが一生懸命世話をしています。保護をしつつも、与那国島の与那国馬のように、うまく観光とからめた仕組みができることを期待したいです。
東地区集落
中之島3日目は、まずは港や温泉などがある東地区・西地区の散策。特に、東地区から西地区へ向かう途中から見る御岳の美しさと迫力といったら!トカラ富士の名に恥じぬ山様です。
高尾地区アゲイン――やはりトカラ馬
前日に続き、この日もトカラ馬に会いに高尾地区へ。トカラ馬はおとなしく、力も強いので農耕馬として活躍していたのですが、農耕機の進出で、その役割を終えています。
島内の移動手段として馬を使うってのはどうでしょう?確か軽車両扱いになると思うので、調教が必要ですが、可能性は高いと思うのです。
更新日:平成24年(2012)05月13日
公開日:平成24年(2012)05月13日
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