#第2〜3日目:宝島 平成24年(2012)4月17〜18日
宝島に上陸――前籠港
鹿児島港を23時50分に出航してから約13時間!!12時48分にトカラ列島最南端の島・宝島に到着しました。さすがにこれだけの時間、船に乗り続けるのは初めてでしたが、ほとんど寝ていたためあっという間に感じました(よく寝たなぁ〜。寝すぎ?)。
フェリーとしまは、宝島の前籠港に接岸。下船すると、宿の女将さんが迎えに来てくれていました。ごあいさつをした後、車で宿へ。宝島は、翌日朝一の船で離れるので、実質今日(半日)しか時間がありません。昼食をいただいたのち、宿の車(有料)を借りて島を回ることにしました。
イマキラ岳からの眺望
まずは、島の最高峰であるイマキラ岳(291.9m)を目指します。頂上近くまで車で行き、数分歩いて馬の展望台がある頂きに到着です。天気が良いこともあって大変眺望がすばらしく、それに見とれて、なんとこの1枚しか写真を撮っていませんでした。
あるいは、ハブを恐れすぎていたか!?トカラ列島のうち小宝島と宝島にはハブがいるのです。むやみやたらに草むらに入るなどはご法度です。
観音堂(鍾乳洞)
宝島には観音様が祀ってある鍾乳洞があります。山から下ってきているのか、水音が鍾乳洞内部に響き渡っています。特にライトアップをしているわけではなく、自然のままの鍾乳洞ですが、これがいい。
この宝島は、その名前から「キャプテン・キッド」が財宝を隠したという伝説があり、この鍾乳洞に財宝が眠っているとも言われています。ちょっと奥まで調査探検してみたい!?
荒木崎
荒木崎は、灯台がある岬です。「かごしま百景」にも選ばれている風光明媚なところですが、私は、ここから見えるイマキラ岳の雄姿が気に入りました。
せんご泊
フェリーとしまが停泊したのは島北部の前籠港ですが、島東部には宝島港があります。季節や天候に応じてこちらも利用するのでしょうか。
ここでは、波の揺り返しによって、岩の隙間から水が間欠泉のように吹きあがっているのを見ることができました。(写真ではわかりづらいですが……)
大瀬崎からの夕景
宿に車を返した後、夕食まで少し時間があるので、島西部の大瀬崎まで夕日を見に行くことにしました。大瀬崎には牧場があり、たくさんの牛がモォーモォーいいながらむしゃむしゃと草を食べています。
肝心の夕日は、右の写真を撮影した後、雲に隠れてしまいました。それでも、この空間、この景色よし!!
この後宿に戻って食事をし、地元の方々と談笑しながら夜も更けていくのでした。
再び前籠港――宝島との別れ
翌朝、早くも宝島とのお別れです。宝島近くに停泊していたフェリーとしまが入港し、バタバタしながら乗船、島に別れを告げます。宿の女将さんが見えなくなるまで手を振り続けました。飛行機と違って船を使った離島への往復には、感慨深いものがあります。
諏訪瀬島――火山活動が盛んな島
宝島を離れてから、昨日同様にすぐに眠りに着きます(どこでも寝られるタイプではないのですがなぜ……?)
諏訪瀬島(すわのせじま)で妻に起こしてもらいました。昨日見ることができなかった諏訪瀬島です。ここは、今でも噴煙を上げている御岳(799m)と海からしか行けない作地温泉が特徴でしょう。いつか行く機会があるでしょうか……。
平島――平家の落人伝説が伝わる島
続いて平島(たいらじま)。この島名が語るように、平家の落人伝説が伝わる島で、平家伝説にまつわる史跡や風習などが現在でも受け継がれているのです。
この島も、今回は訪問かなわず。特に、小宝島と平島は、天候如何によってはランプウェイの使用制限やひどい時には抜港(接岸しない)することもあるなど、トカラ列島の中でも訪問難易度が高い島なのかもしれません。
更新日:平成24年(2012)05月13日
公開日:平成24年(2012)05月13日
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