#第1〜2日目:鹿児島本土 平成24年(2012)4月16〜17日
田の神さぁめぐり
トカラ列島を旅するために、鹿児島にやってきました。最近、6時台の羽田空港発の飛行機便が就航したため、8時過ぎから旅をスタートすることができます。船の出航時間は、23時50分。それまでの間本土を散策します。まずは、前から気になっていた「田の神さぁ」(たのかんさぁ)をめぐることに。
「田の神さぁ」は、鹿児島や宮崎などに分布している五穀豊穣の神で、愛嬌のある表情をした石像にグッと惹かれていたのです。写真は、姶良市の田の神さぁたち。思わずこちらも「えへっ」ってなりませんか?
蒲生
次いで向かったのは蒲生(かもう)。ここは、かつて武家屋敷が立ち並び、現在も石垣やイヌマキの生け垣が心地よい町並みを形成しています。そしてもう一つの目玉は、国の特別天然記念物に指定されているクスノキです。写真ではその大きさがわかりづらいですが、高さ約30メートル、樹齢は約1500年とのこと。
坊津にて
蒲生を後に、一度鹿児島市内に立ち寄った後、一気に南を目指します。目指すは薩摩半島突端の坊津(ぼうのつ)です。ここは、平成21年に一度訪問しているのですが、この時は時間もなく、ロクに観光をしなかったため、もっと町を歩いてみたいと思っており、今回それを実現すべく、無理をして足を延ばしたのです。
肝心の町並みは、石畳の道があったり、人懐っこいネコがいたり、密貿易商人屋敷跡があったりと、落ち着いた町をゆっくり散策することができました。
トカラ列島へ向けて出航
坊津を後に、慌ただしく鹿児島市内へ戻ってきました。レンタカーを返却後、妻の友人たちと食事をしてから港へ。すでにフェリーは停泊して、出発の時を待っています。
自らの寝床に荷物を置き甲板へ。鹿児島の街を見つつ、いよいよトカラに向けて出航です!
口之島――トカラ列島の玄関口
妻に起こされて、寝ぼけ眼のまま甲板に出てみると、目の前にごつごつとした島が!鹿児島港を出港後、最初に出会うのが、この口之島(くちのしま)です。
今回の旅では、この島を訪問することはできませんでした。週に2便の船便だけでは、今回の旅程で2島を巡るのが限界なのです。口之島には野生牛がいるそうなので、ぜひ遠くから見てみたいです(近づくのはちょっとこわい……)。
悪石島――皆既日食で一躍「時の島」に
船で横になっていると、波の揺れが心地よいのか、すぐに眠りに入ってしまいます。口之島出港後、グーグー寝て、次に起こされたのが悪石島(あくせきじま)。
悪石島といえば、仮面神ボゼで有名な、盆行事の「ボゼ」。しかし、今回はこの島にも訪問できません。いつの日か、仮面神ボゼが出没する盆行事に参加することはできるのでしょうか。
小宝島――隆起サンゴでできた小さな島
悪石島から約1時間20分、小宝島(こだからじま)です。この島は、周囲4kmほどの小さな島で、横から見ると妊婦が横たわっている姿のように見えます。これまで見てきた(と言っても、ほとんど寝ていたので口之島と悪石島しか見ていませんが)各島よりも標高があまりありませんが、サンゴ礁が発達した島なのです。
この島の過去の歴史の一つとして、平成2(1990)年まで船が接岸できず、日本で最後まで艀(はしけ)を使っていたというものがあります。平成に入ってまでというのが大変驚きです。日本は広い!
更新日:平成24年(2012)05月13日
公開日:平成24年(2012)05月13日
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