#第2日目|白神山地 平成16年(2004)7月18日(日)天気:晴れ
いざ白神山地へ
この日は、今回の旅の最大の目的である白神山地を訪れます。インターネットを駆使して事前に念入りに調査済み。朝7:45発のバスに乗るためにバスセンターへゆくと、そこには既に多くのリュックを背負った人々が!!危うく乗れなくなるところでした。ネット上だけでは、わからないものですねー。
思ったより小さなバスがやってきて、皆そろって乗車。最後の方に乗車したため、空いていた席に座ったのですが、これが正解!一番前で特等席でした。移りゆく景色を眺めつつ、バスはどんどん奥地へと進んでいきます。
アクアグリーンビレッジANMONを過ぎると、ここで半分ほどの乗客が下車。暗門の滝を訪れる人は、ここで降りるのです。そして残りの人は、全員津軽峠を目指します。アクアグリーンビレッジANMONを過ぎてから、道は一気に狭くなり、ガタガタの砂利道に。小さいバスだった理由がわかりました。この道では、大型バスはとても通行できません。
津軽峠に到着。いざスタート!
弘前のバスセンターを出発して約2時間(長っ)、ようやく出発地点に到着です。
ここは、津軽峠。標高829.1mの高倉森を越えて、先ほどの「アクアグリーンビレッジANMON」まで、約4時間の山道コースです。
実際に歩き始めるまでは、登山というよりハイキングに近いかな〜なんて軽い気分でしたが、それがとんでもない間違いだと気づくのは、もう少ししてから。
まずは、乗ってきたバスを撮影。見ての通り、小さめの観光バスといった感じです。ちなみに、一部の人は、高倉森コースを歩かずに、バスが走ってきた砂利道をそのまま下る人もいるようでした。
さあ、準備体操をして歩き始めますよー。
マザーツリー
歩き始めてすぐに分岐点があり、右が高倉森方面。左がマザーツリーと書いてあります。そのネーミングにつられて歩くこと約200m、視界に巨木が飛び込んできました。これがマザーツリーです。木だけ見てもなかなかスケール感が湧かないかもしれませんが、落ち着いたたたずまいを見せつつも、ものすごい圧倒感。まさに母なる木にふさわしい巨木でした。推定樹齢400年!だそう。
あまりの道悪に不安倍増、疲れ激増
マザーツリーにパワーをもらい、先ほど見かけた分岐点に再び戻ってきました。ここからが本格的なスタートです。
ところが、前日に雨でも降ったのか、道がグシャグシャです。なるべく避けて歩こうとしますが、それどころがますます道はひどくなり、しかも笹などが道をふさぐように生い茂り、本当に登山道なのか不安になることしばしば。
確か自分の前に何人か先行して歩いているはずなのに、人っ子一人見あたらない・・。もしかして歩き始めて早々にどこかで道を間違えてしまったか・・と不安になり、それがそのまま疲れに結びついていきました。上の写真は、文章とは全然関係ない場所です。文章の該当箇所は、歩くのに精一杯で写真撮影どころではありませんでした。
ようやく周りを徐々に見渡せる余裕が
その後、我慢の歩きが続きます。途中、ようやく何組かのご夫婦を追い抜き、道が間違っていなかったことを確認し、ホッと一安心。そのご夫婦とも、すれ違いざま「ひどい道だね〜」なんて話をしました。
さて、道悪(ビシャビシャ)、結構きつい登り坂、笹で生い茂って道が判別しにくい 等々の悪路をひたすら歩きます。
「なんでこんなことしてるんだろう」という自問自答を繰り返しながら。
そうして、ようやく周りを見渡せる余裕が出てきたとき、そこにはブナの木が生い茂った、私が求めていた空間が拡がっていたのでした。
その後、さらに進むとようやく左側の視界が開けました。この日は晴れていたものの、あいにく雲の多い天気で、絶景とまではいきませんでしたが、それまでイヤと言うほど同じような景色ばかりが続いていたので、良い潤滑油になったのでした。
道はさらに登り坂が続きます。
あれ?高倉森に到着?
登り始めてから、かれこれ1時間以上経過していたと思います。時計を見るゆとりもなく(これではいけないと思いつつも)、ただひたすら上を目指して歩いていました。
すると、右手に左の写真に見える白い木の棒が。よく見てみると「高倉森」と書いてあります。
「あれ?もしかして、高倉森に到着してしまったの??」その割には、あまりにちゃっちい案内板であり、不親切な案内板です。しかも、周りは木に囲まれていて視界ゼロ。
ちょっとボー然としてしまうも、一瞬立ち止まっただけで、再び歩き始めました。
更新日:平成20年(2008)08月27日
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