#第1日目|弘前 平成16年(2004)7月17日(土)天気:晴れ
弘前の街を自転車(レンタサイクル)で散策
約1年前、弘前を訪れた時は、あいにくの雨でした。そして、今年。天気予報に反して、雨は降っていませんでした。ラッキー!とばかりに、まずはホテルにチェックインして、カメラを片手にレンタサイクル(正確に言うとコミュニティサイクル)で市内を散策することに。
このレンタサイクル、TMO(まちづくり会社)が無料で貸しだしているのですが、残念ながら来年(平成17年)から有料化するそうです。収入がないと、管理運営費もバカにならないだろうし、その分快適なサービスを期待しましょう。
さて、自転車と案内マップを手に入れると、地図を見ずに颯爽(さっそう)と走り始めます。何しろ昨年訪れているので、おおよその位置関係は把握しているのだ。途中、弘前城東門横を通過。
仲町武家屋敷街の旧岩田家
まず最初に向かったのは、昨年ゆっくり見ることができなかった、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「仲町武家屋敷街」。その屋敷街の東側の入口にあたるところに立地しているのが、この旧岩田家。一般公開されている旧家3軒のうちの1軒です。
さっそく門前に自転車を止めて中を見学。丁寧に手入れされた茅葺き屋根が弘前という街の格調を高めているような感じがします。
このお屋敷、建物内部も含めて無料で見学できます。しかし今回は、建物内部で4人くらいの家族連れが騒いでいたので、あえて中に入らず外観の見学のみ(マナーは守りましょう)。
仲町武家屋敷街
再び自転車に乗り、仲町武家屋敷街を走ります。この武家屋敷、角館と同様に「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
この武家屋敷街は、写真に見られるように、黒い板塀、そして生け垣(サワラ垣)が特徴です。
電線類地中化が行われているわけではありませんが、観光地化している風でもなく、落ち着いた街並みが心を穏やかにしてくれます。道自体も一方通行になっているためか、車の往来もほとんどなく、安心して通行できるのも好印象でした。
誰もいない藤田記念庭園
武家屋敷街を堪能したのち、ここから趣を変えて、立て続けに洋館を見学です。
弘前城の西側を迂回しながら向かったのは、藤田記念庭園。この庭園内に洋館があるのです。
さっそく入口が見つかったので入園(大人300円)。ところが、もらったパンフレットをよくよく見ると、入ったところと最も遠いところに洋館が位置してるじゃん。しかも、洋館入館のみなら無料ですと!?失敗したと思いつつも、せっかくなので、誰もいない庭園を堪能。
時期的にあまり面白くない季節だけど、春や秋の季節には、もっときれいな景色を見ることが出来るのだろう。
藤田記念庭園洋館を見学
ぶらぶらと庭園内を散策しつつ、ようやく洋館に到着。たどり着くまでに結構な登り坂があり、ちょっとバテ気味。
左の写真だけではわかりませんが、この洋館の左横に和館があります。この対比はなかなか面白いですね(手持ちカメラでは両方うまく収められませんでした)。
さて、肝心の建物内部はと言いますと、藤田謙一氏の資料室の他に喫茶室があり、お洒落な洋館で午後のティータイムが楽しめます。また、小音楽会なども催せるようで、ちょっとしたパーティなどに使えそうです。
2階は有料で会議室を貸し出しているようで、今回は見学できず・・・残念!
旧弘前市立図書館
庭園を後にして、次に向かったのは旧弘前市立図書館。この建物は、弘前市立観光館や現在の図書館のすぐ横に立地しているのですが、実は昨年この辺りを訪れているのですよ。ところが、その時は全然気づかなかったのですよ。あ〜オレのバカバカ!なので、今回は訪れたというわけです。
ところが、到着した時間はおよそ16:30、見学は16:30まで・・・内部を見学できず再び撃沈。
外観だけでも・・ということで見上げるようにして撮影。八角形の双塔を持つ、奇抜な外観が特徴で、とても明治39年に建てられたとは思えません。
旧東奥義塾外人教師館
上の旧弘前市立図書館のすぐ横にあるのが、この旧東奥義塾外人教師館。同じく、16:30閉館で内部は見学できず・・・。
明治5年に開校した東奥義塾に招かれた外人教師のための建物で、明治34年に建てられました。
はっきり言いまして、外観はかなり傷んでいるように見えました。しかし、その分だけ歴史の重みを感じました。人工では作ることの出来ない、歴史の積み重ねという偉業を成し遂げている弘前市に頭が下がります。
青森銀行記念館
レンタサイクルの貸し出しは17時までです。そろそろ返却場所に向かわないと時間をオーバーしてしまいます。
途中、前回も見た洋館を2箇所ほど見つつ帰路につくことに。まずは、旧弘前市立図書館からほど近いところにある青森銀行記念館です。
「重厚」という言葉がふさわしいこの建物は、旧第五十九銀行本店本館として、明治37年に建てられました。旧弘前市立図書館と同じ設計・施工者(堀江佐吉)です。
内部は、昨年見学済みです(っていうか、もう一度見学したかったんだけど既に閉館・・)。
弘前昇天教会
もう1箇所は、弘前昇天教会。こちらも昨年訪問済みですが、ひどい土砂降りの時で、雨に濡れた教会のイメージしかなく、新しいイメージを脳に植え付けるために再度訪問したのです。
赤レンガ造りの建物で、大正10年に建てられました。無料で内部を見学できるのですが、16時まで・・・(またですか・・)。
それでも、レンタサイクルを利用したおかげで、1時間ちょっとの間に結構見学できたなと満足しつつ、再びペダルを踏んで、レンタサイクル返却場所に向かうのでした。
更新日:平成20年(2008)08月27日
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