#第5日目:釧路−釧路空港 平成18年(2006)8月29日(火)天気:曇り
ホテルで朝食
北海道旅行5日目。長いようで短かった北海道道東旅行も今日が最終日です。幸い、なんとか天気はもちそうです。というわけで、腹が減っては戦ができぬとばかりに、ホテルにて朝食バイキングを頂きます。
ここの朝食は、このホテルのウリになっています。というのも、たくさんの焼きたてパンが無料で食べることが出来るのです!!パン好きの連れと私には、耐えられませんっっ。というわけで、朝からたくさん頂いてしまいました。応対サービスも含めて、釧路では一押しのホテルです。
チェックアウト後、夕方5時までホテルの駐車場で車を預かってくれるというので、そのまま車をホテルの駐車場に置いたまま、釧路駅へ向かいます。
今日は鉄道で。いざ釧路駅出発!
ホテルは駅前にあったので、数分で釧路駅に到着。これから、鉄道の旅が始まります!
北海道というと、交通網が未発達なところが多いため、どうしてもレンタカーに頼ってしまいがちですが、出来うることなら、北海道の大地を鉄道で乗りつぶしてみたいという気持ちも持っているのです。そんな気持ちも含めて、以前から乗ってみたいと思っていたイベント列車・くしろノロッコ号の指定券を事前に購入することが出来たので、今回、少しだけ鉄道の旅をすることにしました。
くしろノロッコ号は帰路のみ利用することにしました。というわけで、行きに乗車する列車は、釧路駅9:05発の快速しれとこ。平日ながらも夏休みということもあって、席が全て埋まるほどの乗車率です。といっても、1両編成ですが。
定刻に、快速しれとこは釧路駅を出発しました。
塘路駅でレンタサイクルを借りる
釧路市街を抜けると、車窓の向こうに釧路湿原が広がり始めます。レンタカーの場合、運転していることもあって、写真撮影も含めてじっくり見学することが出来ないので、やはり鉄道の旅はゆっくり景色を眺めることが出来て良い感じ。
釧路駅を発ってから約30分、塘路駅に到着しました。ここから、レンタサイクルを借りて、コッタロ湿原展望台を目指します。
レンタサイクルを借りる時に、「良かったら双眼鏡持っていきますか?」というので、一緒に双眼鏡を借りました。これが、後で活躍することになろうとは、この時思ってもみませんでした。
かわいらしい列車
というわけで、さっそく出発!ちなみに、借りた自転車はどこにでもあるママチャリです。何故か、後ろにカゴが付いています・・。
国道391号に合流。鉄道沿いに1km弱ほど国道を走ります。その途中、線路の点検作業をしている人達を発見。野球場に設置されているような椅子に、大人が3人ちょこんと座って、遊園地のアトラクションなんかにありそうな、どことなくかわいらしい列車でした。
釧路湿原の中のダート道をゆく
さて、国道を逸れて裏道に入ると、ところどころアスファルト道路もありますが、基本的にダート道が続きます。小石がゴロゴロ転がっていたり、轍(わだち)が出来ていたりと、決して走りやすいとは言えませんが、湿原の中を自然の風を感じながら走ることが出来るというのがとても気持ちよく、テンションを高めてくれるのです。
がっ!行き交う車が多く、砂ぼこりを巻き散らしていくので、そんな時は「ゲホゲホ」です。頭が砂ぼこりで真っ白になるかと思ったくらい、ひどい目に遭いました。といいつつ、今回は我々は自転車ですが、昨日までは車を利用していました。あらためて肝に銘じねば・・・。
コッタロ湿原展望台
塘路駅を出発してから約30分、目的のコッタロ湿原展望台に到着です!が、これで終わりではなく、「展望台」と付いているように、素晴らしき景色を望むには、高台に登らなくてはなりません。意を決してえっちらおっちら急階段・急坂を登ります。約10分、息切れになった頃にようやく展望台に到着です。ここまで苦労して登ってきた甲斐があって、展望台からのコッタロ湿原の眺めは最高です!!!
ここで、先ほどお借りした双眼鏡を使って見ていると、連れがシカを発見しました!(3頭)が、私の持っているカメラでは、シカをうまく写せませんでした。望遠レンズが欲しいのう・・。それでも、ここからの湿原風景を見ることが出来たので大満足!!
湿原を流れる大河・釧路川
さて、帰りの時間が迫ってきたので急いで帰路につきます。行きは、「いったいあとどのくらいで着くのだろう」という、先が見えないことで展望台までとても遠く感じましたが、帰りは距離がわかっているのでとても気が楽になりました。というわけで、急ぎつつも、周辺の景色を堪能します。
途中、釧路川を間近に見ることができる場所を確認していたので、帰りに立ち寄りました。それほど川幅が広いわけではないのですが、豊かな水量と悠々と流れる様を見て、まさに「大河・釧路川」という貫禄を見せつけてくれたのでした。ここに、幻の魚・イトウもいるのかな〜見たいな〜釣りたいな〜。・・・その昔、釣りキチ三平という漫画で、巨大イトウを釣り上げるシリーズがあって、その頃から、釧路湿原を訪問する、そしてイトウを釣ることが夢でもありました。
くしろノロッコ号
塘路駅に到着。我々と同じようにノロッコ号に乗るらしき人達と、その人達を運んできたらしき大型バスがずらりと。そんな光景を横目に、レンタサイクルを返却して、駅近くにいたシカを眺めながら電車の到着を待ちます。と、ほどなくしてくしろノロッコ号到着!ノロッコ号は、この塘路駅始発ですが、早々に乗り込んで、車内を見学しながら出発を待ちます。
そして、釧路駅に向けていざ出発!車窓は、先ほど見たものと同じなので、新鮮味はありませんでしたが、見どころスポットにさしかかると減速したり、車内で様々なグッズを販売するなど、あっという間に終着。
旅の終焉−エピローグ−
電車を降りてから、ホテルの駐車場に止めてあった車に乗り込んで出発。長いようで短かった北海道道東旅行もいよいよ終焉です。車を走らせながら、この5日間を振り返って早くも思い出話に車内が沸き返ります。釧路湿原から始まって、根室、知床、摩周、阿寒、そして再び釧路と一通り堪能出来たのですが、網走や女満別まで足を伸ばすことが出来ずに、次回へのリベンジとなりました。が、そのリベンジが1ヶ月ちょっとで達成されようとは、この時2人とも予想だにしておりませんでした。
さて、空港近くでレンタカーを返却後、空港内でチェックイン。飛行機に乗り込む頃になって、この旅始まって初めて雨が降ってきました。最後の最後まで、幸運というベールに包まれた、素晴らしき旅路となったのでした。(完)
更新日:平成20年(2008)08月26日
公開日:平成19年(2007)01月14日
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