第2日目|美瑛(パッチワークの路)−旭川 平成16年(2004)10月31日(日) 天気:曇りのち雨
プロローグ
北海道晩秋紀行も2日目にして最終日。朝目覚めるとあいにくの曇天。午後からは雨が降ってくる・・という予報は、どうやら当たりそうです。こういう時は、はずれてもいいのに・・と思いつつも、「仕方がない。とりあえず、降ってきたら、その時はまた考えよう」と心に決め、宿を後にします。
そして美瑛駅に到着後、ポツポツと雨が・・。午前中からかよーマジかよーと思いつつ、観光案内所で雨宿りをしていると、通り雨だったようですぐに止み、遠くに青空も見えてきました。よし!と決断し、駅前のコンビニ兼レンタサイクル屋さんである宇野商店で自転車を借りることに。ついでに、店主にオススメコースを教えてもらい、いざスタート!今日は、パッチワークの路と言われる辺りを散策するのだ。
ケンとメリーの木
まず向かったのは、ケンとメリーの木。昭和47年に日産自動車のCMに使用されたことからこの名が付けられているのだそう。初めて美瑛を訪れた時もここに来てますので、二度目の訪問となります。しかし、あいにくの曇天なので、まったく絵になりません。なので、広がりを見せるべく、遠景にて撮影。
この後、かしわ園を経由し、天文台のある美瑛小学校を左手に見つつ、曲がりくねった道をゆきます。
パッチワークの路
目の前には、美瑛らしい風景が。もう少し天気が良ければ違った風景だったのでしょうが、こればっかりは仕方ありません。
また、作物の植わっている春から夏頃にかけては、まさにパッチワークの風景が拡がっているところです。今度は、その頃訪れてみたいものです。
セブンスターの木
次に訪れたのは、セブンスターの木。その名のごとく、タバコのセブンスターのCMで有名になったそう。
しかし、このカシワの木は、葉が枯れ落ちる時期だったため、近影に耐えられず、ここも遠景で。でも、美瑛というところの広大さが現れているとも言える一枚となりました。
親子の木
次に向かうは、親子の木。写真ではわかりづらいのですが、丘の上に立つ3本の木があり、2本の木の間に小さな木が1本並んでいる様子が、親子のようだとのことで、この名がつきました。
木のそばにも行けますが(実際行きました)、遠くから撮影するのが定番のようです。ただ、私のカメラではこれが限界。3本立っているように見えますか?
この後、雨が降ってきて止む気配が見られなかったため、自転車を返却し、思い切って旭川に向かうことにしました。
井上靖記念館
当初、旭川に行く予定は全くなかったため、観光案内の本など一切持ってません。そのため、旭川駅に到着後まず向かったのは観光案内所。その場で、井上靖記念館へのバス乗り場を教えてもらい、そこに向かうとちょうどバスが出発するところ。急いで飛び乗りました。約30分後に到着。
井上靖氏は、私のお気に入りの作家の一人です。旭川は、氏の生まれた地で、記念館が建てられており、いつかは訪れてみたいと思っていました。氏の持ち物などが展示してあり、大変興味深く拝見させていただきました。
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館
井上靖記念館を後にして、次に向かったのは、隣に立てられている中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館。まずビックリしたのは、建物自体が大変素晴らしい擬洋風建築であったこと。明治35年(1902)に建てられた旧旭川偕行社のもので、将校達の社交場として利用されていたそう。
内部は、市出身の彫刻家・中原悌二郎氏をはじめとした彫刻家の作品が展示されています。「考える人」で有名なロダンの作品が展示されており、驚きました。
平和通買物公園
両館を見終えたところで、17時になりました。もう見学できる施設はないので、とりあえず旭川駅前に戻ることに。
空港までのバス発車時刻まで時間があったので、それまで時間をつぶすことに。とりあえず、有名な平和通買物公園をブラブラします。若者がたくさんおり、予想以上の活気に満ちあふれていました。
その後、北海道を後にすべく、旭川空港に向かうバスに乗り込みました。
エピローグ
真っ暗な空間をバスは進みます。と、なんだかガスってきた感じが・・・なんて思っていたら、空港も霧で覆われていました。急いでチェックインしようとカウンターに行くと、濃霧のため折り返しの飛行機が到着していないとのこと・・・・・・ガーン。
まさか欠航じゃないよな〜なんて思いつつ、しばらく待っていると、アナウンスが流れ「欠航となりました」マジかよー・・・・・・。
とりあえず、速攻でカウンターに並び、今日の便をキャンセルして次の日の朝一の便を確保。その後、旭川市のホテルを予約し、職場の人にトラブルを報告し、旭川市内に戻るバスの便も見つけ、まずは一安心(職場の先輩に、こういったトラブルの話を色々聞いていたので、スムーズな動きが出来たと自画自賛)。
しかし、バスはなかなか発車せず、結局さらに1時間近く待ち、ようやく発車。まさか、再び旭川市に戻るとは予想もしていませんでした。濃霧のため、バスの運転手も慎重です。それでも、再び旭川駅前に戻ってきました。先ほどの平和通買物公園は、21時を過ぎたばかりなのに、すでにどのお店も閉まっており、真っ暗です。早いよー・・・・・・。とりあえず、1軒空いていたラーメン屋に飛び込み、ようやく夕食にありつけました(旭川なのに、札幌ラーメンとはこれいかに)。その後、ホテルにチェックインし(同じように空港から戻ってきていた人がたくさんいた)、ようやく人心地ついたのでした。
結局、翌日の便で東京に帰ってきたのですが、朝早くの旭川空港は混乱状態で、羽田にもなかなか降りられず、着いたら着いたで、速攻で家に帰り、スーツに着替えて慌ただしく職場に向かいました。(完)
更新日:平成21年(2009)10月27日
公開日:平成16年(2004)12月19日
トップページ>旅行記>北海道晩秋旅行2004>第2日目:美瑛(パッチワークの路)−旭川
Copyright©2001- Takayoshi Nagano. All Rights Reserved