東海道を歩く(東海道五十三次) / 放浪日記

 #第10日目|静岡−藤枝 平成13年(2001)5月5日(土)

放浪日記第十日目MAP|静岡−藤枝

平成13年(2001)5月5日(土) 東海道第10日目:静岡−藤枝 天気:晴/曇

駿府城のお堀〜微妙な深緑が良い感じ〜♪ 旅先に行くと、目覚まし時計が鳴る前に起きることが多い。この日も例外ではなかった。
 いよいよ今日で東海道放浪も10日目だ〜がんばるぞーっ!!・・なんて余裕は朝からあるわけがなく(笑)、テレビを何気なく見ながら眠気を覚ましていた。
 この日は、最初に『駿府公園(駿府城跡)』(写真館)に寄ってから歩き始めようと思っていた。この公園は9時から開園と地図に書いてあったので、それをそのまま鵜呑みにして、開園するまでホテルでのんびりしていたのであった。
 そうしてようやくホテルを出た私は、当初の予定通りまず公園を目指した。


 実は、この公園は、過去に一度だけ来たことがあった。JRの企画している青春18切符(2,000円ちょっとで1日電車が乗り放題になるという優れもの!ただし、春・夏・冬の期間限定)で何げ丸子宿の丁子屋〜今も昔もとろろを食べさせてくれるところです・・がめちゃくちゃ観光客ばっか(>_<)にフラッと寄ったのだ。あの日は、生憎の雨であった。しかし、今日は快晴ではないが、まあまあという感じであった。
 そうして、公園に到着(写真上)。公園に着いたのは良かったが、まだ開園したばかりというのにずいぶん人が居た。みんな朝から来てるなぁと思っていたら、なんと偶然見た立て札に開園は6時からと書いてあった!ぎょえー・・9時というのは一体?・・・これが資料館の開園時間というのを知ったのは、もう少ししてからであった。そんなこんなで、以前来た時に公園内はぐるっと廻っていたので、奥の方にある家康像だけを見て、早々に先を目指すことにした。
 公園を出た私は、再び繁華街に戻り、テクテクと歩き始めた。この辺りも前に来たときに歩いたが、この辺りが一番の中心地なのであろう。朝から若者がウロウロしている。しかも、この日はお祭りがある日らしく、少しざわついた感じがしていた。皆、どことなく浮き足立っているように見えた。
この放浪初めてみかけたお茶畑です。これから先頻繁に見ることになりま〜す 右へ左へと曲がるうちに、徐々ににぎやかさが失せてきて、ようやく落ち着いた雰囲気の街になってきた。騒がしいよりも静かなところが私には性にあっているのだ。
 テクテクと歩き続け、再び大通りとぶつかり、そこから少し歩いた時、前方に「石部屋」を発見。石部屋とは石の家ではなく(笑)、安倍川餅の有名なお店で、朝から多くの人で賑わっていた。私は、甘いお餅は好きではないので、ここは通過し、その隣にある『安倍川の義夫の碑』を見た。
 それを見終えた後、私の目の前には大きな川に架かっている橋が見えた。どうやら、これが安倍川らしい。ここも昔は橋が架かっておらず、昔の人は川を渡るのに相当苦労したようだ。
 この橋が結構長い(写真館)。しかし、これよりも長い橋がこの先にあるというのだがら、毎度おなじみの国道1号線。ものすごい交通量ですどんなものなのか想像するに難い。川を渡り終えると、そのまま道なりに歩き続ける。そうこうしているうちに、国道1号にぶつかった。
 国道1号を少し歩いた後、国道を外れ左の道へ入る。そろそろ『丸子(まりこ)宿』だ。
 丸子宿には、弥次喜多も立ち寄った茅葺き屋根のとろろ汁を食べれるところがあるのだ。その名も『丁子屋』。広重の絵にも書かれているほどの名物店だ。もちろん、当時のものとは違うと思うが、写真で見た限りでは茅葺き屋根の昔からあるような雰囲気を持つ建物のようだった。
 それを励みにさらに歩き続ける。途中に丸子宿本陣跡の碑があったのだが、あろうことかその碑の前に車が停まっており写真を撮ることが出来なかった・・車のばかやろー!!
宇津之谷集落〜人により解釈が違いますが、落ち着いた空間が良かったです! 気を取り直して、一路『丁子屋』を目指す。時計を見ると、まだ開店までにちょっと時間があるが、それくらいの方がいいだろう・・と思っていたのだが、いざ到着して驚いた。ものすごい人が店の前に並んでおり、開店を今か今かと待っていたのだ!しかも、その横にある駐車場にはドンドン車が入っていってるではないか・・。
 これでは並んでも無理だ・・・さすがにショックは隠しきれなかった。とりあえず、建物と周辺にあった歌碑などを写真に収めたが、食べれない以上長居は無用だ。そう気持ちを切り替えた私は、先を目指すことにした。
 歩き始めた私の目の前に車の交通整理のおじさんが居たのでちょっと聞いてみた。
 「いつもこんなに混んでいるんですか?」「いや〜いつも混んでいるけど、今日はさらに混んでいるねぇ」「(がーん・・・なんでよりによって)・・そうですかぁ」「夕方頃には空くんじゃないかなぁ」「どうもありがとうございます〜・・(夕方に来れるわけないじゃないかぁ〜・・トホホ(T_T))」
 あまり収穫のない話であったが、人とのふれあいを持つことが出来たということで良しとしよう。
 再びテクテクと歩き出す。思ったよりもあまり気持ちは引きずっていないようだ。まぁ、ここは一生来れないところじゃないし・・と持ち前の軽さが本領発揮(笑)宇津之谷集落を越えた先にある宇津之谷峠。昔は鬼も出たそうですが・・(笑)
 すっかり人気の無くなったところを歩き続ける。何度か国道1号と交わりながら歩き続ける。しばらく歩いていると道の駅に到着した。ここでトイレ休憩などをして、この先にある『宇津之谷峠』に備える。そして、自販機で水分補給のペットボトルを購入した私は、峠登りをすべく先を目指した。
 国道を逸れ、裏道に入る。すでにこの時点で昔ながらの町並みが見られる。なんか秘密めいた里のような雰囲気だ。歩いていると道が分かれており、私は左の道に入った。すでにこの辺りから道の舗装が違っている。すごくきれいに整備されており、町ぐるみで行っているのだろうか・・その答えは、カーブを曲がって見えた風景が教えてくれた。そこは、別世界の昔ながらの集落が存在していた(写真上、写真館)。しかし、きちんときれいに整備されており、非常に気持ちが良かった。思わず声が出てしまった。
 「こりゃすごい・・」。
 ここ『宇津之谷集落』は、東海道沿いの一集落というだけではなく、やはり部分的な観光スポットになっており、多くの観光客が訪れていた。
 もっとゆっくりしていたかったのだが、あまりにも人が多いので一通り見ながら先を目指すことにした。
 段々坂が急になってくる。そして舗装された道が終わり、本格的な峠登りが始まった。もう完全に車は入ってくることが出来ない道だ(写真右)。しかし、大したことはなく、のんびりと歩いているうちに峠に来てしまった。そこから下りが始まった。これ岡部宿の柏屋〜昔の旅籠(旅館)を改築して一般公開されていますもあっという間に終わり、舗装された道路と交わりながらドンドン下っていると、『鳶の細道』(伊勢物語に登場した道)との分岐点にぶつかった。ここを通過し、再び国道に合流し、さらに先を目指した。
 峠を越えてから30分は歩いたのだろうか・・テクテクと歩き続けていると、前方に昔の建物らしきものが見えてきた。ここは、昔の旅籠屋を改良して今は資料館となっている『柏屋』というところであった。
 この辺りは、すでに『岡部宿』に入っているようであった。せっかくなので『柏屋資料館』を見学していくことにした。受付で見学料を払い、さっそく中に入って靴を脱いで見学を始めようとすると、一人のガイドみたいな人が寄ってきて「お一人ですか?」「そうです」「もしよろしかったら説明しましょうか」と言われたので、せっかくなので「お願いします」と、中を案内してもらうことになった。
 岡部宿のことや旅籠屋の役割、建物の再生を含めたディテール紹介、そして東海道全体の話など、色々と話をしてくれた。これはなかなか面白くて良かった。ガイドさんにお礼を言ってここを後にした。岡部宿付近の松並木の名残〜昔はこの辺りもずっと松並木が続いていたのでした
 なんだかんだ言って、結構時間をくっている。今日はなんとしてでも藤枝までいかないとだめなのだ。何せ、この辺りは鉄道が通っていない。そう思うと、私の足は気持ち早くなった。
 途中、コンビニでかなり遅めの昼食を購入し、近くのベンチで休憩がてら頂いた。しかし、あまりゆっくりすることなく、先を目指して歩き始めた。途中、岡部宿の松並木下を歩く(写真右)。ささやかではあるが、きちんと残っているのは歩いていて気持ちが良くなる。
 歩き続けていると、『横内』という集落を通過した。ここは、集落ぐるみで東海道関係の取り組みを行っていた。歩いていてすごく面白かった。こういう企画をどこでもやってくれると嬉しいのだが、なかなかそうはいかないのだろう。そういった点で、ここの横内集落は良い取り組みをしていると思った。
 その後しばらくは基本的に裏道を歩いた。国道を歩いて、車の排気ガスを吸うよりは数段良いものだ。
藤枝宿の蓮華池〜ちょうど鯉のぼりの時期で、奥にずらっと並んでいるのが見えますか? それからどれくらい歩いたのだろうか・・ようやく藤枝宿の『東木戸口跡の碑』に辿り着いた。ここからさらに歩くと商店街のようなものにぶつかった。どうやら『藤枝宿』に突入したらしかった。
 藤枝ではどうしても見たいものがあった。それは、『蓮華寺池公園の藤の花』であった。ちょうど藤祭りを行なっているという情報を入手して、見てみたいと思ったのだ。
 そうしてようやく公園にたどり着き、池の周りを歩き続ける・・・がっ!無い。結局池を1周したのだが、少しだけあるにはあったのだが、これもちょうど枯れかかっていた。どうやら、今年は早く咲いて早く散ってしまったようだ・・・これがショックで、足が一層重く感じられるようになった。しかし、あまりのんびりしていられず、今日はここまでと駅まで歩くことにした。
2日間の終着地〜藤枝駅 今日は、結構無理をしたらしく、あまり足が芳しくない。バスに乗ろうか・・・とも考え、バス停を見付け、時刻表を見てみたら、バスが来るまで結構時間がかかる。これだったら、バスを待たずに駅まで歩こう!!そう決めた私は、最後の力をふりしぼるべく再び歩き出した。
 重い足を引きづりつつ歩いた。そうして、勝草橋を渡り、テクテクと歩き続け、東海道筋から外れる分岐点までやってきた。次回の放浪は、ここからが東海道歩きの出発点となる。それを確認した私は、旧東海道の道を外れて藤枝駅へ向かって歩き出した。
 そうしてようやく藤枝駅に到着(写真右)。結局2日間で50キロ近く歩いたことになった。よく歩いたものだと自分を励ましつつ、電車に乗り込んだのであった。(つづく)
→第11日目 藤枝−掛川


歩数計 39,434歩(メモ忘れのため計算値に基づく)
カロリー 1,640.0kcal
距 離 23.66km
時 間 8:36〜16:27
支 出 交通費|3,180円(新幹線は片道分)
飲食費|1,273円
その他|6,075円(宿泊費、施設見学料等)


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