#第3日目|西八王子−上野原 平成14年(2002)11月30日(土) 天気:晴
■甲州街道3日目プロローグ 放浪前日まで、甲州街道を歩くか、それとも鎌倉の紅葉を見に行くか迷っていた。その理由は、「天気」であった。天気予報を見る限りでは、ずっと曇りで雨は降らないようだが、なにせ今回の甲州街道は難関の一つである小仏峠を越えるため、天気予報には気を配っていたのだ。結局「まぁ降ってもいいや」という、いつものお気楽な気持ちに押されて甲州街道の続きを歩くことにした。 |
■ショック!イチョウは散っていた・・・ 今日の放浪の最初にして最大の関心事であり、且つ前回の心残りでもある『イチョウ並木』がどうなっているかを確かめたく、自然足が早歩き気味になる。と、目の前に見えた甲州街道を見た私は、大きなショックを受けることになった。黄色の葉っぱは、ほとんど散ってしまっていたのだっ!はぅ・・・。やっぱり前回来た時、次の日に無理してでも来れば良かったかなぁ〜と思いつつも、後悔先に立たずとはまさにこのことだと気持ちを切り替えることにする。それでも気まぐれのイチョウがまだ所々で黄色く色づいているのを救いとして街道をゆく。 |
この先高尾駅までイチョウ並木が続いている国道20号沿いを基本的に歩くのであるが、2カ所ほど旧甲州街道は裏道に外れる。1つ目は、長房団地入口の交差点を右に。曲がったすぐのところに『道標石碑』がある。その石碑の先の十字路を左に曲がりテクテク歩くと再び20号にぶつかる。それから『武蔵御陵入口の石碑』のある交差点(実際はT字路に近い)を越え、さらに1.5キロほど歩くと右斜めに入る道があるのでここから裏道へ。少し水量のある用水路が流れるなど、旧道らしさを感じることができる良さげな道だ。車の往来がほとんどないのも魅力。 |
再び国道に合流。そこから数百メートル歩くと左手に高尾駅があった。駅前はリュックを背負った登山客らしき人々で賑わっていた。駅でトイレを借用しようとしたが、見つからなかったので、国道との交差点部にあるコンビニにて借用した。ついでにこれから先の峠越えに備えて食料等も調達する。この先、コンビニはほとんどないので、非常食等はここで調達する方が良いかも。 |
■高尾駅を後にすると、リュックを背負った人達が すっきりした私は、いよいよ峠越えに向けて再び歩き始めた。高尾駅を過ぎた頃から、リュックを背負った人々がぐーっと増える。みんな登山客なのだろう。それにしても、小仏峠手前までバスが出ているのに、高尾駅から歩いていくのは大したものだ。だって、結構距離あるのだ・・。 |
■小仏関跡 ここのT字路で登山客がだいぶ減った。どうやら高尾山に行く人が結構居たらしい。それでも小仏峠方面も思っていた以上にいる。しかし、私があちこち写真を撮っているものだから、彼らはいつの間にか視界から消えてしまっていた。まぁ、登山をするなら、こんな麓(ふもと)から写真を撮らないわな。 |
■小学校の分校が さらに先を目指す。途中「甲州街道念珠坂」と書かれた『石碑』を左手に、その先の小学校の分校を右手にさらに先へ。今時「分校」が東京に残っていることに驚く。 |
■冷たい水で喉を潤す 徐々に車通りが少なくなり、歩いている人もまったく見かけなくなった。さらに歩くと、蛇滝口というところで左手に『湧き水』が出ているところがあった。自由に飲んでよいらしいので、さっそくいただくことにする。ゴクゴク・・・「ふぅ〜」冷たい水が疲れかけているお腹に吸い込まれていく。喉を潤した後、さらに先を目指す。 |
歩いていると、右手の塀の上にネコを発見。このネコはニャーニャー鳴いていて可愛かった。子猫かな。最近ネコ党になりつつあるかも。 |
■豆腐屋でおからドーナツを購入! さらに歩く。裏高尾という地区で『豆腐屋』さんを発見。ここは、おからで作ったドーナツが売っていると事前に情報を入手していたので、さっそくお店に入る。ところが、5個入りしか売ってなかったので、どうしようかと思ったが、非常食代わりに・・と購入決定!峠の頂上に到着したらさっそく食べてみよ〜っと。 |
バス停を過ぎると、傾斜角がさらに増したように思える。少し歩くと『宝珠寺』が左手に。ここの紅葉がきれいだったので少し立ち寄る。紅葉した木々や『都の天然記念物カゴノキ』等を見た後、寺を後にする。道はクネクネと曲がりつつ、確実に上がっている。この辺りはバスはこないが、自家用車はまだ入ってこれるため、舗装されている道になっている。 |
■いよいよ小仏峠越え そうして、ようやくその舗装路の終点に着いた。自家用車で来た登山客もここまでで、ここから先から本格的な登山が始まるのである。私は、小さな頃登山をしていたので、躊躇することなく登り始める。が!徐々に道が本格的な山道になってきて、「箱根以上の本格的な登山だっ」と早くもバテ気味...。しかし、途中歩いている人を何人か追い越して、結局20分くらいで『小仏峠』頂上に到着(560m)。頂上には多くの登山客が休んでいた。お店もあるが、この日は閉まっていた。それとも、すでに閉鎖してしまったのか・・。 |
■休憩しつつおからドーナツを食す ここまで無休憩だったので、ここで一息入れることにした。「あつぅ〜!」寒かったのでガンガンに着込んできたのがアダとなった。着てるものを脱いでTシャツ一枚でほてった体を冷やす。その間に、先ほど購入した「おからドーナツ」をさっそく食べることにする。「いっただきま〜すっ!」パクッ・・旨いっ!ちょっと油っこいのが難点だけど普通のドーナツほど甘くなくサクサクいけそう〜。とりあえず2個食べて、残りはいざというときの非常食にすることにした。まぁ、まさかこんな低山で遭難はないと思うけど・・・。 |
■休憩後、いざ出発! 私がのんびりしてる間にも、リュックを背負った人が次から次へとやってきて、ろくに休憩をとらずにさらに先の景信山へ。私は、どこからどう見ても登山をする人間には見えない格好なので、「あの人あれで登山するつもりなのかしら?」みたいな目で見られていたかも(笑) |
■下り坂をスイスイと 登りと違って下りの道は快適だ。しかし、下りほど危険なものはない。勢い余って膝を痛めかねないのである。ゆっくりと一段一段降りるのがもっとも安全な歩き方。しかし、登りよりも気持ち的に楽なので、軽快にドンドン下っていく。のんびりと降りていた男性を一人追い越して、30分ほどでアスファルトの道にぶつかった。そこにある標識「相模湖駅、底沢バス停」の矢印に従って左に曲がり、さらに次の標識で右に。そのまま道なりにテクテク歩く。 |
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歩数計 | 40,489歩 |
カロリー | 1,684.4kcal |
距 離 | 24.30km |
時 間 | 8:04〜16:25 |
支 出 | 交通費|1,880円 飲食費|1,664円 その他|0円 |
2002.12.10update
2007.04.04Renewal
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