#第1日目|日本橋−調布 平成14年(2002)9月21日(土) 天気:晴


放浪日記第一日目MAP|日本橋−調布


■新宿御苑横の散歩道をゆく
新宿御苑入口 甲州街道は、ここで一端国道からはずれ、裏道を歩く。と、私はふと街道を外れて、地下に入った国道の上に拡がっている『新宿御苑』の中を歩こうと思った。と言っても、御苑は有料なので、御苑周りに続いている散歩道を歩こうと思い立ったのだ。
 「大木戸門」から入り、御苑の中に入らずに御苑の横に続いている緑の散歩道を歩く。周りを見るとお年寄りや子供連れのお母さんなど、多くの人がのんびりと散歩を楽しんでいる。まだまだ大都会にも自然が残されているのだな〜とあらためて感じた。その後、御苑を抜け、再び街道へ復帰。

新宿御苑横の散歩道



■乗降客数日本一の新宿駅横を通過
新宿駅南口にそびえる高島屋タイムズスクエア 徐々に歩く人の数が増えてくる。もちろん街道ウォーカーではない。街の中心部が近づいてきている証拠だ。新宿3丁目の交差点を左に曲がり、さらに新宿4丁目の交差点を右に曲がると、前方に新宿駅南口が見えてきた。今までにないものすごい人の数だ!さすが乗降客数日本一を誇るだけあるぞ〜新宿駅恐るべし。大学生の頃は、この辺りはよく来ていたものだが、今はすっかりご無沙汰だ。しかし、街は相も変わらない賑わいを見せている。

■内藤新宿
 先ほど通過した御苑辺りが昔の甲州街道の第一の宿場『内藤新宿』に当たるのであるが、元々この宿場はなく、次の宿場・高井戸宿まで距離があるということで「‘新’しく作られた‘宿’場」ということで新宿というわけ。ちなみに、内藤とは、この辺りに屋敷を構えていた人物であり、今の新宿御苑が内藤家の屋敷跡でもある。

 人混みであふれかえる新宿駅南口を越えた後、ちょこっと街道を外れて新宿駅西口の中古CD屋にフラフラ立ち寄る。<懲りない男

■ようやく本日初の休憩
初台付近の歩道橋より新宿方面を望む。右奥の建物より「新宿パークタワー(丹下健三氏)」「NTT新宿ビル(シーザー・ペリ+山下設計)」「第二国立劇場(柳澤孝彦氏)」 再び街道に戻り、西へ続く道を歩き続ける。右手には新宿副都心と呼ばれるビル群が見える。とりあえず写真を撮っておこう・・と思ったのだが、ビルが乱立していて、お目当ての都庁は撮ることができず・・・今日はこればっかだ・・。
 上空をいつのまにか首都高速道路の高架が覆っている。日本橋を出てからそろそろ10キロ近くになり、そろそろお昼の時間だ。とりあえずいったん休憩したいと思い、その場所を探すが良いところがない。結局新宿の先の初台というところにある新国立劇場前のベンチで休憩することにした。

 本日初の休憩で、ホッと一息。足をゆっくり休ませつつ、これまでのおさらいと、これから見るべきスポットの予習を行う。今日は、途中かなり見落としているものが多い。もっと慎重に辺りに目を配らないとなぁ〜。いつも反省ばかりだ。まぁ、反省しなければ成長もできないし・・・と、弁護もしてみる。
 20分ほど休むと体も足も人心地ついたようなので再び歩き始めた。この先は、再び国道20号沿いを歩くことになり、さらにずっと首都高速道路下をも歩くことになるのだ。あ〜苦痛だ・・。しかし、これが今の甲州街道、先を目指すにはここを歩くしかないのである。覚悟を決めた私は、テクテクと歩き始めた。


■大学にちょこっと立ち寄り
 土曜日であるためか、車の通行量が多い。排気ガス充満の中歩き続けるが、これがのちに体に異変を生じさせてしまうことの原因になる。そのまま見所もないまま、単調な国道歩きは続く。しかも、さっき休憩したのにも関わらず、予想以上の好天で体力の消耗が激しい。お腹も空いてきたから、昼食がてらどこかで休憩しよう・・と、それだけを考えて歩き続ける。
 それにしても何もない国道沿いなのに、やけに学生らしき人とすれ違う。何事かと思ったら、明治大学校舎がすでにそこまで迫っていたのだった。ちょうどよい、構内で休もう・・と思い、学生を装って(一応名目は部外者は立ち入り禁止となっている)、中に入ったは良かったが、なんだか気恥ずかしくなって出てきてしまった・・久々に大学の学食なんぞでも食べれば良かったなぁ。結局ここでも休めないまま、道を先に急ぐことに。

■落ち着いた裏道をゆく
永福の寺町の街並み〜国道を一本はずれた裏道には、落ち着いた街並みがありました 大学の隣に『築地本願寺』があった。お彼岸ということもあってお墓参りに来てる人がたくさんいた。この築地本願寺は有名人のお墓がたくさんあり、次の新千円札の絵柄になる樋口一葉のお墓もここにあるようだ。
 築地本願寺を後にしてちょっと行くと、国道をそれた裏道にいくつかのお寺が並んでいる「永福の寺町の街並み」が数百メートル続いていた。この通りは、単調な国道歩きの一服の清涼剤になった。

 再び国道に戻った私は、道路の反対側にコンビニを発見!近くに公園もあったので、さっそくコンビニに立ち寄り飲食料をゲットした後、公園で休憩がてら頂く。やっと人心地ついたので、再び歩き始めることにした。

 上空を首都高速道路で覆い尽くされた国道沿いを歩く。途中、かつての宿場『下高井戸宿』『上高井戸宿』を通過するも、往時の面影などどこにも見られず、唯一の救いは、京王線桜上水駅近くの国道沿いにあった『竹清堂』という竹細工屋さんが「らしさ」を見せていたことぐらいか(下写真)。

竹清堂



■国道を離れ裏道へ
下高井戸の交差点。左に曲がると旧甲州街道ですが、歩道がないところに車がぎっしりと・・・ 長く続いた高速高架下の道もようやく終わりが見えてきた。下高井戸五交差点を左に曲がると落ち着いた街並み・・・にはならなかった。上空のコンクリート道路はなくなったが、相変わらず自動車の交通量は多い。しかも、歩道のないところが続くから、歩くのは要注意だ。それでも、商店街の人混みを抜けるとようやく落ち着いた街道歩きになってきた。しかも、この辺りは訪れたのが初めてなので、全てが物珍しい。

■仙川一里塚を発見
仙川一里塚跡 仙川橋を渡ると、再び国道と合流。そこから少し歩いたところに京王線の仙川駅入り口交差点がある。ここの辺りに仙川一里塚石碑があるはずだが・・・見つからない。仙川駅前もくまなく探したが見つからない。東海道に比べて数少ない一里塚関連ものだが、ないものはしょうがない。諦めて先を目指すことにした。ところが、次にぶつかった交差点を見ると、角にあるコンビニ前に「あったーーーーっ」。どうやら、こちらの交差点が本来の仙川駅入り口に当たるそうで、ニンマリしながら写真を撮った。
 この甲州街道放浪初の一里塚(石碑であるが)を見ることができたため、上機嫌で先を目指す。といいつつも、徐々に体力を消耗していることに気付く。どこか休めるところがあれば休もう・・と思いつつ歩き始めた。

■街路樹の植わる国道
見所が少なく、排気ガスも充満してる国道沿いですが、甲州街道である20号は、緑地化を推進しているようで、かなり救われるところもあります ここから先は、大きな見所がないまま道は続いている。国道沿いで苦痛かと思いきや、この辺りの道は道の両脇に大きな街路樹が植わっており、これがために救われるところが多々ある。人間は、緑なしでは生きていけないのだ。
 しかし、この辺りの国道沿いは休めるところがまったくない。寺社はこの辺りにもともとなかったのか、それとも開発の波に押されてしまったのか・・。結局休む機会を失ったまま歩き続ける。

 途中、『瀧坂旧道という石碑』を見つけ、下り坂の道が続いていたが後で上り坂になるだろうと予想して断念。ところが、しばらく歩きその道と合流すると、ほとんど上っていない。というより、国道も下り坂になっていたのだった・・早く言ってくれぇ。


■再び国道を逸れて裏道へ
国領手前の交差点。このEssoのガソリンスタンドの分岐点を左に進むのが旧甲州街道です。 それからしばらく歩くと、前方にガソリンスタンド「ESSO」を発見。このY字路で、再び国道に別れを告げ、道は旧甲州街道と呼ばれる道へ。旧甲州街道と呼ばれるくらいだから、かなり情緒溢れる街並みなのでは・・と思ったのが大間違いで、鉄道駅近くということもあり、マンションが乱立し始めており、さらに車も大渋滞。どんなんだ・・。それでも、この辺りは昔の『国領宿』なのであり、時は景色を変えることを再認識させられる。
 この国領と、下布田、上布田、下石原、上石原の5つを合わせて、布田5宿とよんでいたらしい。だから、前述した「国領宿」という言葉はちょっと語弊があるのかもしれない。

常性寺 この通り沿いのコンビニで最後の飲料補給を行う。しかし、かれこれ1時間以上経つが休める場所がない。そろそろ足も限界に近づきつつあるようだ。そんな中、布田地区にたどり着いた頃、右手にお寺を発見!迷うことなく境内へ。このお寺『常性寺』で、まずは旅の祈願をするべくお参り。その後、お寺の写真を撮っていたら、このお寺の方らしい女性に「写真撮りましょうか?」と言われたが、写るほど見栄えの良い人間ではないので、丁重にお断りをした。
 撮影後、境内の前にある駐車場に大きめの石を見つけ、ここで休んでいくことにした。ここは清潔なトイレもあるので、お薦めです。その節はありがとうございました。しかし、渡りに舟状態でとても助かったのだが、何故か蚊がブンブン飛んでおり、えらい目に遭った・・・。

 ここで十二分に休憩を取ることができたので、先を目指すことにした。と言っても、今日は調布駅で終わりにしようと思っており、すでに残り少なくなっている。最後の一踏ん張りをするべく、お寺に後にする。


■調布駅で甲州街道1日目終了!
本日の終着点・京王線調布駅。今日は予定通り歩くことができて良かった〜♪ この辺りは、昔の上布田地区であり、布田5宿の一つでもあったが、今では調布市の中心部となっており、ある意味昔以上の賑わいを見せているような感じを受ける。そして、調布駅前の交差点にさしかかり、ここで本日の街道歩きは終了として、京王線調布駅を目指すべく左に曲がる。時間的にはまだ日の入りまで時間があったが、体力的に限界が来ていた。そして、次回の旅路にも便の良いところで区切るのも大事なこと。
 ほどなくして、調布駅に到着。15:58・・当初の予定通りの時間に着けたことにホッと一安心。前半あれだけ寄り道をしたが、見所がない国道沿いなどが多かったためだろう。次の街道歩きは未定であるが、いよいよ今回の甲州街道放浪の目的地の一つである「日野」も訪れることになる。その時が来るまで、次回の予習をしなければ、と心に誓ったのであった。(つづく)
→第2日目 調布−西八王子


歩数計 35,577歩
カロリー 1,480.0kcal
距 離 21.35km
時 間 8:38〜15:58
支 出 交通費|580円
飲食費|1,559円
その他|0円

2002.09.28update
2007.03.21renewal


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