#第2日目|滋野−上田 平成15年(2003)12月28日(日)天気:快晴(寒い!)



■北国街道2日目にあたって
上田駅前の真田幸村像
【上田駅前の真田幸村像】
 昨日は、小雪の舞う寒い一日歩き通した身体を、上田駅前に新しくオープンしたホテルサンルート上田で温めた。このホテルは、オープンして1週間。建物は新しい建物独特のニオイがするし、各部屋にTV付パソコン&インターネット使い放題、フロントの応対は丁寧で、気持ちよい一夜を過ごすことができた。上田近辺へ訪れる方、オススメです。

 今日は、昨日の遅れを挽回すべく、早々に歩き始めることにしてホテルを後にした。上田駅前には、立派な真田幸村像があり、後ほどまた戻ってくるこの上田に胸躍らせた。このことは、また後々語ることにしよう。

本日の出発点・しなの鉄道滋野駅
【しなの鉄道滋野駅】
 しかし、寒い。上田駅前の温度計を見ると、気温4度・・・まぁ極寒ではないが、今日も寒い一日になるのかなぁ。

 上田から電車で16分、昨日の終着点・滋野駅に到着。降り立ったのは私一人だった。昨夜は、待合室にストーブが焚かれていたが、今朝は駅員もおらず、寒々しいかぎりだ。
 じっとしていると寒いので、さっそく万歩計をリセットして歩き始める(7:42)。


■今日は楽しい街道歩きが出来そうな予感
北国街道をゆく
【今日は気持ちよい歩きができそうです】
 まずは、登り坂を500mほど歩き、北国街道に復帰。復帰地点にある『雷電の碑』を見た後、本格的な街道歩きのスタートである。今日も寒いことに変わりはないが、天気は良く、昨日に比べて風がないのが嬉しい。また、道に根雪がところどころに見られるも、歩くことに支障はなさそうだ。ちょっと場所が変わるだけで、雪の降る量も変わってくるのだなぁ。

 しばらくは、見どころのない道をのんびりテクテク。大きな見どころはないながらも、立派な家屋が続く。遠方を見ると山の稜線がきれいに見える。今日は、気持ちの良い街道歩きが出来そうな予感がする。それは、今日訪れる予定の、某宿場町に対する期待から来ているのかもしれない。


■思ったより雰囲気のある田中宿
 しばらく車のほとんど通らない裏道を進むと、区画整理によって道が大きく変化している交差点にぶつかったところで裏道から大通りへと合流。しかし、朝早いためか車の交通量は少ない。この大通り沿い、昔ながらの家屋がちょくちょく見られる。どうやら北国街道2つ目の『田中宿』のようだ。ここは、本日のお目当ての宿場町ではなかったが、思ったより良い雰囲気を醸し出しているところだ。緩やかな下り坂を進む。途中、右折して個人宅敷地内にある『本陣跡』の門と石碑を見学。
北国街道二番目の宿場・田中宿の街並み
 この街、普段は結構車通りがあるのか、ちょうど道路拡張の真っ最中で、すでにセットバックが完了しているところもあれば、土地買収が難航しているのか未だ工事の予定が立たなそうなところもある。そんな新旧入り交じる街並みを堪能しながらも、しなの鉄道田中駅を左手に見つつ、街道は右折して細い道へと変わる。


■車の来ない道をスイスイ
小学校前から遊歩道がついています
【遊歩道入口】
 住宅の連なる鉄道沿いの道をテクテク。朝早いためか車の往来はほとんどないが、日中は歩道がないため結構危険かもしれない。そんなことを思っていたら右手に小学校が見えたところで、「田中・海野宿 遊歩道」と書かれた看板の横から遊歩道が続いていた。しかし、手持ちの地図を見てみると、この遊歩道は旧街道ではないことが判明。幸い車の往来もほとんどなかったので遊歩道を歩かず、車道をテクテク。


■つ・・ついに到着!
「海野宿」と書かれた大きな石が置かれている公園
【海野宿の入口にある大石】
 しなの鉄道の踏切を渡ってすぐ右手に海野宿と書かれた大きな石が置かれた公園があった。目指すべきところは近い!と、公園からほどなくして立派な樹木が境内にそびえる『白鳥神社』に到着。ついにここにやってきたのだ。少し気持ちを落ち着かせるべく、神社横にあったトイレで用をたす。とても綺麗に掃除してあり、身も心もスッキリ。
巨木がたくさんの神社。海野宿の入口
白鳥神社
海野宿手前のトイレ。きれいです
トイレ
海野氏発祥の郷石碑
海野氏発祥の郷

■海野宿をゆっくり、ゆっくり歩く
 トイレ横の『海野氏発祥の郷』石碑を見た後、いよいよメインディッシュだー。そう、それは『海野宿』の街並みである。事前に予習をしていた時に、ここの街並みをじっくり見てみたいと胸躍らせていたのだ。
 そして今、目の前にその街並みが拡がっている。この感覚、東海道沿いの宿場・関宿以来だ。しかも関宿と同じく、国(国土交通省)の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

 街道に足を踏み入れ、ゆっくりと歩みを進める。人の気配が感じられる生活感のある街も良いが、誰も居ない空間を独り占めできるのは、とても気持ちよい。それがため、今日は朝早くから歩いてきたのだ。街を綺麗に写真に収めようと三脚を取り出して撮影をしつつゆっくり歩く。
海野宿の街並み
どこを切っても海野宿
海野宿入口から
どこを切っても海野宿
どこまでも
どこを切っても海野宿
つづく街並み


■卯建があがる海野宿
 電線類地中化、統一されたファサード、街道中央を流れる水路、水路沿いの柳(は残念ながら冬なので寂しい状態だったが)、どこを切っても海野宿という宿場の良さが伺える。この海野宿の大きな特徴は、「卯建(うだつ)」が見られることだ。「卯建」とは、建物の外に張り出している壁のことで、隣から燃え移る火を防ぐためのものである。俗に言う「うだつがあがらない」とはこれが語源である。つまり、裕福な家ほどこの卯建があげられていたわけだ。<「うだつがあがらない」は、その逆の意味。
卯建の上がる街並み
 また、この宿場は、『海野格子』と呼ばれる格子窓を持つ家屋や天井部に『気抜き』がある家屋が見られるのも特徴だ。
 だが、この海野宿、惜しむらくは宿場内を車が自由に往来できるということだ。なまじ道路の幅にゆとりがあるため、結構なスピードで車が行き交う。ここに生活している人は仕方ないにせよ、ただの通過道路と化しているように見えたのが残念だった。
卯建。これが高くあがるほど裕福だったのでした
卯建のあがる家
格子窓のある家屋はステキです
海野格子
昔お蚕さんを飼っていた証
気抜き


■ま、まさかの休館にブルーモード
海野宿資料館・・・・がっ、休み
【海野宿資料館】
 のんびり歩いているうちに、立ち寄ろうと思っていた『海野宿資料館』に到着。開館が9時なので、逆算してちょうど開館に間に合うようにホテルを出たのだ〜えらいぞ自分!(<自画自賛)しかも、ちゃんと年末年始のお休みにぶつからないように確認してから訪れたのだ〜さすがだ自分!(やっぱり自画自賛)

 と・こ・ろ・がっ!

 開館時間を過ぎているのに人のいる気配が感じられない。そして、入り口に一枚の白い紙が貼ってあるのが見えた。
 イヤな予感がしつつその紙を見てみると、なんと年末年始の休館!!!!(2003.12.26〜2004.1.10)毎年29日からお休みと書かれていたのに、何故今年に限って・・・ガックリ・・・・・仕方ない・・また来るかと気持ちを切り替えたように見せかけつつ、実際はかなりブルーのまま先へ。
海野宿・・また来ます
【海野宿は良いところでした】
 まだまだ海野宿は続く。再び街並みを見つつ歩いているうちに、気持ちはだいぶ切り替えることができた。

 30分ほどかけてのんびり歩くも、今日の見どころはここだけではないと思い、後ろ髪引かれつつ海野宿を後にすることに。ここは、また再訪するぞーっ!
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2004.5.17update


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