長崎という街


坂・階段

オランダ塀(左側)の続く坂 in 平戸
龍馬通りの階段を登るネコ
オランダ坂 in 長崎
ドンドン坂
 「長崎とは?」と言われて、真っ先に思い浮かべるのは何でしょうか。異国情緒あふれる街並み、出島、カステラ、亀山社中..などなど、数え上げたらキリがないと思いますが、長崎を初めて訪問した私は、これを実感しました。

 「坂・階段のある街」

本当に、どこに行っても坂や階段ばかりなのです。それは、長崎(市)に限らず、平戸や佐世保なども。これは、長崎と同じような異国情緒が感じられる函館や横浜、神戸なども同じことが言えますよね。だから、今回初めて長崎を訪問した時に、真っ先に浮かんだのが「函館や横浜に似てるな〜」と、それは街の雰囲気だけじゃなく構造上も、思ったのでした。特に、横浜や神戸(は未訪問ですが)には中華街もあるので、その点でも類似性が高いです。

 その坂や階段ですが、これがまたなのです。「人」の項で別途書きますが、とある場所で出会ったこの街の住人によると、やはり地元に住んでいる人でも、毎日の上り下りは大変らしく(まぁ当たり前の話ですが)、それがためタクシーを利用する人が多いとのこと。余談ですが、そのタクシー・・狭い路地にも多々入り込んでいました。しかも、皆一様に運転が荒く、一観光者の私から見て、ずいぶん迷惑でした。
 しかし、確かに登るのは大変ですが、その逆、つまり下りはかなり快適で、しかも、多くの坂道が湾に向かっているのが多く、大変眺めが良いのです。

 どこに行くにも、避けては通れない、関門とも言える「坂・階段」ですが、一つ一つ異なる名前や顔を持っており、その由来や風景など調べてみると面白いかも。


日傘

オランダ坂は見かける確率高し
 訪問した時期が夏だったこともあると思いますが、女性の大半(8〜9割近く)は、日傘をしていました。もちろん、東京でも夏になると街ゆくおばさま達が、色とりどりの日傘をさしていますが、ここ長崎は、若い女性も皆日傘をさしているのです。それが又良いのですよーお客さん(プチオヤジ化)。

 日傘が印象に残ったのは、最初に訪れた場所が影響しているのかもしれません。長崎市に降り立ってから、まず最初に訪問したのが東山手地区。その一角に活水女子大学が建てられています。そして、そこに通う女学生達は、オランダ坂を通って行くことになるため、どうしても目に入ってくるのです。なんか、日傘をさすだけで、その姿が一変するのが不思議です。

 ちなみに、何故日傘を差すのか不明です。日差しが強いのか、それとも何か別の理由があるのか、聞く機会を失ってしまったので、謎のまま今に至っています。


ネコ

 主に長崎市内に限定されますが、ネコが多い!首輪をつけていないので、みんなノラだと思いますが、道ばたや階段脇などで、ぬくぬくとひなたぼっこしていました。

 何故、これだけノラネコがたくさんいるのでしょうか。まさか、誰かが捨てたとは思えないので、いつの頃からか、増えていったのでしょう。それに、どこかに「エサを与えないでください」と案内板に書いてありましたが、それでも誰かがエサを与えているからこそ、ノラネコ達も生活していられるんじゃないかなぁ。

 ネコと言えば、警戒心が強い動物で、ある一定の距離に近づくと、サッと逃げてしまいますが、この長崎のネコ達は、人間に慣れているのか近寄っても目を細めてのんびりしています。というわけで、絶好のシャッター対象となるわけです。

 この街は、ネコ好きにはたまらないかもしれないですね。


路面電車

終点間近、乗客は私一人...
路面電車の走る風景
路面電車内光景
 これが見られるのは長崎だけではありませんが、やはり長崎の特徴の一つです。そう、路面電車です。

 路面電車と言えば、これまで函館、広島、江ノ電など乗ってきましたが、ここ長崎は、地元の貴重な移動手段として利用されているな〜というのを実感しました。もちろん、観光客にもたくさん利用されているのですが、「地元の足」というイメージが強かったです。

 しかし、地元の人は慣れているので当たり前ですが、初めてこの長崎の路面電車を乗る人には、ちょっとわかりづらい・・。1回乗車100円なので、料金設定はわかりやすいのですが、乗り換えする時に、運転手(基本的にワンマン運転)に乗り換えする旨を伝えてその証明書みたいなものをもらわなければならないので、その仕組みが、最後までわかりませんでした。

 なので、私は、1日乗り放題の切符を購入しちゃいました(笑

■路面電車情報
 ○電車運賃:大人100円/小児50円
 ○一日乗車券:大人500円/小児250円(観光案内所、ホテル等で販売)


名物

雲仙の温泉卵
平戸名物・カスドースのお店
中華街のチャーハン。美味かった
ろくべ〜さつまいもの粉を用いたおそば
 長崎に限らず、どの土地に行っても、名物というものはあるものです。「名物にうまいものなし」という言葉がありますが、そんなことないと思います。ここ長崎でも、メジャーなものマイナーなもの含めてはたくさんあります。
 代表格であるちゃんぽんや皿うどんをはじめとして、トルコライス、鯛茶漬け(平戸)、角煮饅頭など、甘いものでは、カステラをはじめとしてカスドース(カステラを揚げて砂糖をまぶしたもの。平戸名産)など、数え上げたらキリがないと思います。
 その中の、いくつかを食してきました。

 まずは代表格であるちゃんぽん、皿うどんを初日に食し(激ウマ)、トルコライス(夏バテ気味だったためかなりヘビーだった)、中華街のチャーハン(地元の人に勧められた)雲仙では温泉卵、島原ではろくべ、平戸では鯛茶漬け(お目当てのお店が閉店してた・・)、佐世保では佐世保バーガー(一つ一つ手作りなので時間かかる。写真撮影しそこねた)、その他お土産にカステラなどを購入して、一通り制覇したかなと。が、角煮饅頭を食べれなかったので、これはリベンジせねば。



風頭公園
佐世保の夕景
東山手地区
 長崎では、たくさんの人に出会いました。初日は、東山手地区で、東山手地区町並み保存センターのおばちゃんと1時間以上に渡って長崎の歴史を教わって、風頭公園では、地元にお住まいの星野さん(仮。星野前監督に似ていたので)に、長崎という街が坂道が多くて大変だという苦労話を聞きました。
 翌日は、雲仙から島原に向かう時に、雲仙のバス会社のお姉さんに親切にしてもらい、バス車内では、地元のおばあさんと雲仙が見える見えないと盛り上がり、佐世保では、夕景を見に向かう途中で立ち寄った佐世保バーガー屋のおばちゃんに道を教えてもらい、同じお店で偶然であったお姉さんに「そこに連れて行ってあげるから車に乗っていきなよ」と言われてわざわざ展望台まで乗せてもらって、その展望台では、地元の写真愛好家のご夫婦と佐世保の夕景談義に花を咲かせて・・・などなど、数え上げたらキリがないほど、たくさんの人と出会って、本当により充実した楽しい旅となりました。全ての人にその場でお礼を言いましたが、あらためて御礼致します。親切にして頂いて、本当にありがとうございました。

 こう見えても(見えませんが)、人見知りするし、口べたなので、初対面の人と話をするのが苦手なのです。が、長崎の人は、フレンドリーに接してくれて、こんな自分でも気軽に話をすることが出来ました。旅先の出会いって、とても印象に残るんです。長崎・・・また訪問したいです。

2005.12.18up

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