#第3日目|河津大滝−下田 平成16年(2004)3月27日(土) 天気:快晴
■下田街道3日目プロローグ 暖かかった2月に比べて、冬に逆戻りしたかのような寒い日が続いた3月下旬の最終土曜日。久しぶりの天気に恵まれることを知り、旅立つことにした。今回は下田街道の3日目。前回終えた河津大滝入口バス停から終着点・下田まで歩く予定である。 |
■贅沢な車両に乗って、いざ伊豆へ
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リゾート列車 |
リゾート列車車内 |
ハトヤホテル |
絶景 |
特別列車 |
河津駅 |
バス車窓 |
バス車窓 |
■下田街道3日目スタート! 河津七滝付近に着いてビックリ。朝から観光バスが押し寄せ、たくさんの人でごった返している。前回見た七滝をもう一度最初から見ようと思っていたが即座にあきらめ、唯一前回見そびれた大滝だけを見学してから(ここはそれほど混んでいなかった)、今回の出発点である大滝入口バス停へ。さっそく万歩計をリセットして歩き出す(9:57)。 |
【今回の出発点・大滝入口バス停】 |
【大滝】 |
【裏道への入口】 |
【錆びかけた案内板】 |
■巨大な人工物・ループ橋の真下をゆく 南下を始めてすぐ右の細い道に入る。そのままループ橋の真下を通過。すごい巨大な人工物だ。いわゆる一つの名所にもなっている。前回の放浪帰りにバスに乗ってここを走ったが、グルグルと目が回りそうになった<ちょっと大げさ。お台場のレインボーブリッジなどがそれに近いかな。 |
■よさげな集落・梨本 ほどなくして、これまた雰囲気の良い集落に入る。この集落は梨本地区であり、水が潤い、鳥がさえずり、風が吹くと花が散り、なまこ壁の蔵や瓦屋根の家屋が見られ、情緒の感じられるところだ。集落内には、「梨本本宿てつぽう」と書かれた新しめの石碑、すぐ横に「左湯島近道 右天城街道」と書かれた古い石碑が見られる。国道開発から免れたことが幸いして、今も昔も同じような景観を見せていたのだろう。道は、国道に合流する手前で右折。今度はさびていない案内板も見られ、それに従う。 |
■色鮮やかな菜の花畑に遭遇 集落が終わると段々畑が小さいながらも拡がっている。その一角に菜の花畑。決して広くはなかったが、その花の黄色の鮮やかさに心奪われ夢中でシャッターを切る。が、腕が悪いため写真はいまいちの出来。もっと写真撮影うまくなりたいなぁ・・。自分の目で見たものと同じくらいの感動をたくさんの人と共有したいものだ。 |
■川端康成ゆかりの宿・福田屋 さらに落ち着いた集落を進む。天気も良く非常に気分が良い。自然に歩みも遅くなる。橋を渡ったところに見慣れた案内板。ここで初めて「下田街道」と書かれた手づくりの案内板を見かける。この辺りは湯ヶ野地区。ここで一旦街道を逸れる。向かうは湯ヶ野地区の福田屋。川端康成ゆかりの宿である。 |
■伊豆有数の観光地・湯ヶ野の細やかな配慮 |
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■いざ最後の難所・小鍋峠へ その後、ゆっくりと福田屋を見学し、再び先ほどの橋横の案内板に戻ってきた。いよいよ本日最初にして最後の難関・小鍋峠越えだ。しかし、その入り口部がわからずしばし立ち往生。インターネット検索していたら、下田街道専門のサイトを立ち上げている方がおり、そこで拝見した小鍋峠入り口写真を思い出しつつ、「えいや」と一本の道に入る(写真白い矢印方向へ)。集落の間をゆく坂を登ると、集落が途切れ山道となる手前に「下田街道」と書かれた白い案内板があり、かなり安堵。先ほどのサイトには、道に迷いやすいなどのことが記されていたので、かなりビクついていたのだ。 |
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道の途中には、石仏なども多数見られ、往時の街道であったことを証明してくれている。しかし、私の前に以前誰かがここを訪れたのがいつなのかわからないほど、足跡などの痕跡は全く見あたらない。当然のことながら、ほとんど歩く人はいないのだろう。歩くのはほとんど山の中であるため景色は良くないし、ハイキングにしては距離が短い。しかし、道自体はよく整備されている。途中がけ崩れしたところもきちんと応急処置がほどこされている。天城の踊り子歩道とは大違いだ。 |
■小鍋峠で自然を感じる
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■あっという間に麓(ふもと)へ
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■上原近代美術館近くのそば屋で昼食
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■以外に緑が豊富な伊豆半島 そのまま集落を抜け、松崎へ抜ける県道へ合流。今度は東に向かって歩く。稲梓(いなずさ)川に架かる橋の手前で県道を逸れて川沿いの土手を歩く。その後、人専用の細い橋があるので、それを渡って国道へ合流。山あいの中を国道と稲梓川が続いている。途中、家屋もほとんど見られず、車の往来が無ければ秘境のイメージだ(<あくまでもイメージ)。 |
■街道に彩りを加えている六地蔵
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■迷いながらもお吉ヶ淵へ
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仕方がないので、手持ちの資料に記されたバス停名を頼りに国道を北上。6〜700メートル歩いたところにお吉ヶ淵を発見。予想していたよりかなり小さい。ここは、ハリスの妾となったお吉さんが投身自殺を図ったところだが、「こんなところで投身?」と一瞬思ったが、当時が現在と同じ状態であったはずがない。それにしても、事前に得た情報によると本日はお吉さんが投身した日であり、お祭りが行われることなので、さぞかし多くの人がいるのだろうと思いきや、人が1人もいなかった。どうやらもう終わってしまったらしい。 |
■吉田松陰寓寄の跡へ寄り道 再び南下を始める。今度は蓮台寺へ向かう。ここは、吉田松陰の寓寄の跡があるのだが、勉強不足の私はてっきり蓮台寺というお寺があるのかとばかり勘違いしていた。なまこ壁の蔵などが見られるよさげな街並みを通過し、ひたすら歩くと蓮台寺湯の華小路案内板を発見。この小路を進んだところに吉田松陰寓寄の跡。茅葺き屋根の家屋があり、資料館となっているようだ。100円払い、ちょうど訪れた小さい子連れの若い夫婦と一緒に管理人のおじいさんの説明を聞く。ところが、この若夫婦、もっと自由に見学したかったらしく、おじいさんの説明をロクロク聞いていなかった。確かに、このおじいさんの説明は長かった。それでも、結構詳しく説明してくれたため、もともと長州には興味がなかったのだが、吉田松陰のことをもっと勉強したくなってきた。皮膚病であったということも初めて知ったし。 |
■ようやく下田市中心地へ
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■下田の主要スポットを見学しつつゴール地点を選定してみる 開国記念館を後にして、下田市内を散策。まずは日米下田条約の締結地・了仙寺、新たに整備したペリーロード、なまこ壁と格子窓が美しい安直楼などなど。 |
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■下田街道踏破っ そしてほどなく到着。ペリー上陸地点付近は、新たに公園として整備されていた。なんか甲州街道に引き続きあっけなく終わってしまった。でも、ここまでの間にものすごい色々なことが凝縮されている。 |
■エピローグ
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歩数計 | 37,492歩 |
カロリー | 1,579.7kcal |
距 離 | 22.50km |
時 間 | 9:57〜17:44 |
支 出 | 交通費|5,770円 飲食費|1,827円 その他|1,000円(施設見学料) |
2004.7.1update
2007.1.20renewal