#第5日目|醒井−関ヶ原 平成16年(2004)10月17日(日) 天気:快晴
■寝物語の里−近江路から美濃路へ− 楓並木を後に、ゆるゆる歩いていると集落が見えてきた。長久寺集落だ。ここは、俗に「寝物語の里」と呼ばれており、近江国と美濃国との国境である。現在の滋賀県と岐阜県との県境でもある。 |
■今昔木曾街道六十九次−今須− 京を出発して美濃国最初の宿場町は今須宿だが、広重は木曾街道六十九次で、近江国と美濃国の境である寝物語の里を題材に描いている。国境には、近江屋(近江国)、両国屋(美濃国)という茶屋が並んでいたというが、現在では普通の民家が並んでいる(写真には写っていません)。 |
■今須宿をゆく 車返しの坂を後に、交差点にさしかかると右手に常夜灯。この辺りから今須宿が始まる。なかなか立派な家屋が続く、落ち着いた街並みが続いており、法善寺や真宗寺等には立派な鐘楼が見られるなど、山あいの落ち着いた集落を形成している。 |
■交通量の少ない国道から人里離れた裏道へ 右手に常夜灯のある辺りが宿場のはずれ。そこから道を登るとほどなくして国道に合流。お?全然車が走っていないぞ。道の左側には歩道がないが、この先国道を逸れて左折するので、交通量も少ないことから渡っておくことに。渡ってから、なにげに今渡ってきた側を見ると、一里塚がっ!間違いなく復元されたものだと思うが、予期せぬ史跡の出会いにビックリ。っていうか、よく勉強しなきゃ<自分 |
国道に合流 |
一里塚 |
国道を逸れて左折 |
線路沿いの道 |
■時代をまたぐ史跡が 道を下り続けると、ようやく集落が見えてきた。鎌倉・室町期には間の村(宿)として栄えたという山中集落だ。Y字路があるので、左に進むと、常磐御前の墓。常磐御前は、義経の母で、都を落ちて東国へ下る途中、ここ山中集落で土賊のために殺害されてしまった。そのため、里人がこれを哀れんでお墓を建てたと伝えられている。 |
ようやく集落が・・ |
常磐御前のお墓 |
鶯の滝 |
黒血川 |
■義の武将〜大谷吉継を偲ぶ〜 先ほどの黒血川のところに「大谷吉継の墓600m15分」と書かれた案内板が。迷ったが、吉継は好きな武将、めったに来れるものではないと訪れることに。300mほど歩き、右折して山道へ。歩いて10分ほどして、到着した。 |
吉継という人物、私も本当のところどういう人物だったのか知らないが、その昔、秀吉が「吉継に100万の兵を預けてみたい」と言ったとか。武将としての実績がないため、世間的には文官のイメージが強いかもしれないが、武官としての実力も秘めていたようだ。 |
■大谷吉継という人物
お墓を後にする。途中で同じ西軍の宇喜多秀家陣跡へ続く道があったが、1kmもあるとのことでまたの機会にして、吉継の陣跡を見に行く。石碑の周りの囲いが、新しく整備されていた。 |
■街道風景〜関ヶ原 国道に合流。そこに架っている歩道橋を渡って反対側へ。途中、これから歩く道、そしてこれまで歩いてきた道(写真の上にマウスを載せて下さい)を見てみる。こうして見てみると、国道により見事に分断されているのがわかると同時に、往時の様子は別にして、その道の細さが、街道らしさを醸し出している。 |
歩道橋を渡り終えたところ右手に段々畑。それを横目に街道をゆく。Y字路があるが、坂を登るのがイヤで左の道へ。そのまま進むと交差点にぶつかるが、ここで左に逆戻り。そこには、矢尻の井。壬申の乱の時大海人皇子が矢尻で水を求めて掘った池だと言うが、今はただの穴。 |
段々畑 |
矢尻の井 |
交差点 |
藤古川 |
■不破関 藤古川を渡り、坂を登ると、三叉路があり、この辺りに不破の関があるはずが・・見あたらない。とりあえず、近くの不破関資料館(100円)に立ち寄ることに。受付の横にガイドブックなどが販売されており、それを興味深く見ていたためか、建物に入ってから、受付の女性が「これどうぞ」とウォーキングマップをくれた。どうもありがとうございました。 |
不破関資料館 |
不破関史跡公園整備中 |
不破関跡 |
街道沿いの不破関案内板 |
■関ヶ原をゆく 今日は、次の垂井宿まで歩く予定だったが、10月とは思えぬ暑さのため、この関ヶ原までとしよう。とりあえず、駅に着くまで、関ヶ原の史跡を巡ることにする。 |
小早川陣へ |
不破関関庁跡と兜石 |
のどかな道 |
ここを左折 |
■西首塚
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■今昔木曾街道六十九次−関ヶ原− 中山道の宿場、関ヶ原は、北国脇往還や伊勢街道との追分でもあったことから、交通の要衝として往時より賑わっていたという。一方、壬申の乱や関ヶ原の戦いなど、歴史のターニングポイントとしての位置づけもあったことから、多くの史跡が点在しているが、広重が描いた関ヶ原の絵図は、なんてことない街道風景。 |
■中山道第5日目終了! なかなか立派な家の続く宿場内には、かつて本陣にあったスタジイが移されているという八幡神社、立派な門を有する脇本陣跡、旅籠ます屋なども見られる。 |
八幡神社 |
脇本陣跡 |
旅籠ます屋 |
関ヶ原駅 |
■おまけ
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→第六日目|関ヶ原−美江寺 その1へ |
歩数計 | 22,964歩 |
カロリー | 1,144.5kcal |
距 離 | 16.07km |
時 間 | 7:24〜14:25 |
支 出 | 交通費|−−円 飲食費|−−円 その他|−−円 |
2004.11.13update