日光街道を歩く(日光道中)

 #第2日目|草加−春日部 平成17年(2005)1月8日(土)


2005年1月8日(土)日光街道第2日目:草加−春日部 天気:晴れ(風強く寒し)

■日光街道2日目スタート〜草加宿をゆく〜

 お正月休みに歩こうと思っていた日光街道2日目。早朝起床したものの、ドアを開けた途端、北風がピュー・・・パタン。結局歩きに行かなかった軟弱者<私。なので、天気が良くなるという予報を受けて、数日後のこの日に出発。寒くなると聞いていたが、それほど寒くない。ついに私の身体も寒さに耐えれるようになったか・・・脂肪で。
 電車を乗り継いで草加駅に到着。さっそく万歩計をリセットして出発!(7:54)駅を出た途端、北風がピュー・・前言撤回。やっぱり寒いです。身をすぼめつつ街道に復帰。コンビニ向かいに八幡神社。その先、格子窓の木造家屋横を右折して大川家跡を見に行く。駐車場と化してた。再び街道に復帰。途中右手に道路元標、左手の草加小学校は大川屋敷跡、右手におせん茶屋跡
草加駅前
草加駅前
マンションがあちこちに見られます
街道に復帰
コンビニ前に
八幡神社
歴史が感じられます
木造家屋
駐車場と化してました
大川家跡
ガードされていました
道路元標
今は小学校
大川屋敷跡
東屋&トイレがありました
おせん茶屋跡

■東福寺に立ち寄る
 おせん茶屋跡のちょっと先を左折。そこには東福寺。大川図書が慶長11年(1606)に創建。境内の説明版によると、本堂の欄間彫刻が有名らしい。また、山門、鐘楼は市指定文化財。
東福寺山門
東福寺山門
隣の写真の彫刻が見事です
東福寺本堂



■神明神社で初詣
お願いする時、住所言い忘れたー
【神明神社】
 東福寺を後に、テクテク歩くと道は右にカーブ。ご丁寧に「カーブきけん」と書かれた電光案内板。事故が多いのだろうか。その横に、神明神社。遅ればせながら、初詣を実施。

今年1年良い年でありますように!

そのまま街道は国道に合流。

 国道との合流地点のT字路の向こうにナマズのようなオブジェが。ここで向こう側に渡り、左へ進み伝右川を渡ると、右手に遊歩道の整備された松並木があるのでそちらへ。松尾芭蕉像(だと思う)やすぐ横を流れる綾瀬川が目に飛び込んでくる。写真を取り損ねたが、かつての札場河岸が復元されている。
大きなナマズ?のオブジェが正面に
T字路
ここを渡ると松並木が
伝右川
凛々しいです
松尾芭蕉像
布に覆われてなんだかわからず
補修中の櫓?


■松原松並木をゆく
 この松原松並木。予想以上に立派な松並木で圧倒されてしまった。松並木内は車が通行できず、人や自転車くらいしか往来していないので、往時の様子を感じることが出来るという点も大きく作用している。ちょうど地元の人の恰好の散歩コースになっているようで、ウェアを着たウォーキングを楽しむ夫婦や犬を連れた人など、朝早くから人通りがある(写真にはたまたま人が写っていませんが)。

 風もおさまり、のんびりブラブラ歩きといきますか。

日本橋から日光に向かって2つめの歩道橋上より

これを渡ります
歩道橋
日本橋から日光に向かって1つめの橋の上から
歩道橋の上から
気持ちよかー
松並木
どっちを向いても松並木
南側を望む


■綾瀬川沿いをゆく
 松並木を堪能した後、松が跡切れてもそのまま国道に合流せずに直進する。綾瀬川沿いに進むと、歩行者、自転車専用のトンネルをくぐる。くぐった先に芭蕉の奥の細道の絵がある。その先、桜並木が続いている。春は良いだろうな〜。並木横の電柱は、みな茶色に塗られており、景観を意識しているのがわかる。桜並木が跡切れたところでぶつかる道路は、そのまま横断。すぐ横の綾瀬川にかかっている橋には、巨大な虫みたいなオブジェが。ちょうど前日夜に「ハムナプトラ」という映画を見て、その映画でこれにそっくりな虫が出てきたので、ちょっと気持ち悪かった(失礼)。このオブジェ、本当はカブトムシを模している?
ここは直進
国道に合流せずに直進
このまままっすぐ
トンネル
春に来てみたいです
桜並木
かなり巨大な虫のオブジェ
ムシ



■偶然の発見・蒲生一里塚
パッと見て現役の一里塚には見えませんが現存してます
【蒲生一里塚】
 虫のオブジェがある一つ先の橋・蒲生大橋を渡る。昔は土橋だったそうだ。ちなみに、この橋を渡ると、草加市から越谷市になる。

 さて、橋を渡ったはいいが、ここからどの道を行くべきか、手持ちの資料を見つつ周辺を見渡してみると、なんと橋を渡った右手に蒲生一里塚を偶然発見!資料には何も記載されていなかったのでラッキー!

 ちょっと写真ではわかりづらいが、東塚のみ現存しており、埼玉県内の日光街道沿いの一里塚では、唯一のものだそうで、埼玉県指定史跡となっている。


■延々と国道歩き
 一里塚を後にすると、しばらく住宅街の中を進む。国道に合流する手前右手に清蔵院。境内には、まだ雪が残っているぞー。国道合流後右折。しばらく国道歩きが続く。途中、街道ウォーカーらしき老夫婦を1組追い越したが、挨拶すれば良かった・・・小心者なもので。
 いい加減飽きてきた頃に、Y字路にぶつかるので、国道を逸れて左へ。Y字路の付け根のところに里程表(標じゃなくて表)。ここが越谷宿の入口である。
雪が残ってました
清蔵院
ここからしばらく国道歩き
国道に合流
ようやく裏道へ・・・ほっと一息の瞬間
国道を逸れて左折
Y字路の付け根に
里程表


■越谷宿をゆく
 昔から変わっていないように思われる車幅の狭い道を進む。車の往来の激しさとは対照的に、街道はシャッター通りと化しており、この宿場はずっとこの調子なのだろうかと心配になってしまった。しかし、途中からぼちぼちとレトロな木造建築や、往時の面影を思わせる建物などが点在していた。
 全体的には、商業の中心が、駅前(かつての宿場の中心)から郊外の大型店舗(+αで駅前の大型店舗)に移ってしまった感を受ける。かつての本陣や脇本陣なども建物はおろか碑も見つからなかった。
空き店舗と化したらしき建物<かつてのデパートか何かかな? 往時のままの風景<今時このような置き方をしている店舗は少ないのでは 越谷宿の街並み レトロな木造建築・横田診療所
レトロな建築物 塗師屋さん? 塗師屋さん? なんでも屋さん?
金物屋さん? 塗師屋さん? 塗師屋さん? 車の往来激しい・・・



■またもや単調な国道歩き
 宿場を抜けると東武鉄道高架により、街道が分断されているので、高架下に新しく出来たらしいコンビニの駐車場を横断して向こう側に。そのまま道なりに進むと、途中で歩道がなくなる!(怒)勘弁してけろ・・。
 その先、左手奥にこんもりとした森が。手持ち資料には、御殿場とあるが、現在は宮内庁埼玉鴨場となっているようだ。この先の神社で20分休憩。風は冷たいが、日が射してようやく暖かくなってきた。神社を後にして、東武鉄道、国道4号高架をくぐったり歩道なき道をゆく。途中、ずいぶんお墓が多いのが気になる。しかも、皆「松崎」姓。現在住んでいる人も。松崎しげるさんはここ出身?その後、国道に合流。またもや、単調な国道歩きが続く。今日は、国道歩きばっかりだなぁ(サイト上ではサクッと略してますが、時間的には一番長く歩いています)。

 途中、千間堀を渡るところで、春日部市に突入。さらに先に進んだところで吉野家で遅めの昼食を取り、その近くに備後一里塚跡。国道は、多種多様なお店が並ぶが、車の交通量が多く(特に上りはずっと渋滞)、いい加減うんざり。ようやく変則交差点にぶつかるので、ここを左折。ようやく粕壁宿の入口である。
かつての御殿場
宮内庁鴨場
千間堀のところで
春日部市へ
ぽつねんと石碑が
備後一里塚跡
一番大通りがかつての旧道
交差点を左折



■そして粕壁宿をゆく
 粕壁宿の街並みは、電線類が地中化され、道が大幅に拡幅され、往時の面影はあまり感じられない。ただ、春日部駅に向かう道を越えた新町地区付近は、道の幅も往時のままらしく、歴史を感じさせる建物なども見られる。この新町で旧道は右へ。そこで橋を渡るのだが、生憎工事中。次来る時は、この新しい橋になっていそうだ。というわけで本日の歩きはここで終了。
 ちなみに、途中で郷土資料館を見学(無料)したが、かつての宿場の風景を復元した模型が立派でした。
東陽寺(写真は門) 今の粕壁宿の街並み 郷土資料館 デパート
田村家前の道標 お煎餅屋 お煎餅屋 観音堂
粕壁宿を示す案内板 お煎餅屋 お煎餅屋 ファサードの統一感を出している商店
ここで急に道が細くなり、往時の状況が偲ばれる(街道は、ここで右折) 山田商店 最勝院〜柵があったので境内に入れず 拡幅工事中の新町橋



■第2日目終了!
駅舎が駅前ロータリーの中心にないのが印象に残りました
【春日部駅】
 新町から、歩いてきた道を戻ってきて、春日部駅に到着。今回は、国道歩きが多い区間で、かなり単調な歩きが続いたが、事故なく無事に歩くことが出来て良かった。

 駅前を散策しようと思ったが、さすがに疲れがドッと出てきたので、帰るかときびすを返しパスネットを使って改札をくぐった。(つづく)
→第三日目|春日部−幸手 へ


歩数計 29,823歩
カロリー 1,522.4kcal
距 離 20.87km
時 間 7:54〜15:54
支 出 交通費|820円
飲食費|1,394円
その他|0円


2005.01.16update


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